どこの家庭にも年中行事というのはあるものだと思うのですが……
うちの実家の場合、秋口に祖父母が沢庵を漬けるのが年中行事の一つでした。
って、漬物を漬けること自体が行事というよりは、なぜか沢庵を漬けながら夫婦喧嘩を始めるというのが年中行事だったのです^^;
頑固が着物着てるような老爺と老婆ですから言いだしたら聞くわけがなく(というか、相手の言葉に聞く耳持たないともいう)、最後は「もうあんたとはやっとれんわ」的な展開になるのがお決まりのパターン。
そのクセ、翌年も秋口になると沢庵を漬けるんですよねぇ。
子供ながらに不思議な光景でした。
ということで、僕の中では「漬物と言えば夫婦喧嘩」というあまり一般的ではない連想が働く癖が付いてしまっています。
お弁当のお菜に茄子の浅漬けを作りながらそんなことを思い出しておりました。
【材料】(茄子1本分)
-調理時間:35分-
- 茄子:1本
- 塩:2g(小匙1/3)
- 昆布茶:ひとつまみ
- 酢:5g(小匙1)
【作り方】
- 茄子はヘタを取り縦に六つ割くらいに切って更に横半分に切ります。これに塩をして5分置きます。
- 茄子は水が出るので軽く絞ってビニール袋に入れ昆布茶、酢を加えて口を縛ります。30分以上置けばできあがり。
【一口メモ】
- 酸味が利いてさっぱりしているので疲れている時でも元気が出ます。特に汗をかく夏場は塩気の補給になるのも嬉しいですね。
- 正直、市販の浅漬けの素を買ってくる必要はない美味しさです。漬物というと何日も漬け込んで──というイメージが持たれがちですが、これならせっかちな人も納得のクイックさです。
- ポイントは昆布茶。これをひとつまみいれるだけで旨みがぐっと増します。更に本格的なものを食べたい方は細切りにした昆布を加えてみて下さい。
- 他に胡瓜などでも同じように作れます。こちらは水分たっぷりでやっぱり夏向けの漬物かも。