醤油や味噌の発明は日本料理にとって非常に画期的なことだったと思います。
それを量産して庶民でも手が届くお手頃な調味料にした我々のご先祖には敬意を抱かねばなりますまい。
江戸時代に誕生したこれらの調味料は長らく塩以外の味付けの王者として君臨しました。
が、それに飽き足らず新しい調味料を探究し続けるあたり我々のご先祖はとても食いしん坊だったのだと思います。
海外からやってきたトマトケチャップやマヨネーズを取り入れ、
焼肉のタレや柚子胡椒のような合わせ調味料を考案し、
「旨味」という独自の味覚を科学的に究明してその発生源であるグルタミン酸を発見、
そのグルタミン酸を使った味の素に代表される旨味調味料さえ発明しました。
数々の調味料を発明、考案した方々もすごかったですが、それを使って料理する側の人たちもすごかった。
お好み焼きやたこ焼きにマヨネーズをかけてみたり、焼肉のタレで煮物を作ったり調味料の発明者が思いつかなかった様々な料理が誕生しました。
過日、特売につられてお茶漬け海苔を購入。
最初は普通にご飯に振ってお湯をかけて楽しんでいたのですがふと思ったのです。
これって、一種の調味料だよな。
ホントにこの食べ方しかできないのかしらん。
同じご飯に使うにしてもお湯をかけるのではなく炒飯の味付けに使ったらどうだろう?
こうしてこの料理は生まれたのです。
【材料】(1人分)
-調理時間:7分-
- ご飯:1膳分
- お茶漬けの素(味はお好みで):1袋
- 豚バラ肉スライス:2枚
- 玉ねぎ:1/4個
- おろしにんにく:ひとかけ分
- ごま油:4g(小匙1)
【作り方】
- 豚バラは食べ易い大きさに切ります。玉ねぎはみじん切りにします。
- 中華鍋かフライパンにごま油を入れて中火にかけ豚肉、玉ねぎを入れて色が変わるまで炒めます。これにご飯、おろしにんにくを加えて米がパラパラになるまで炒めます。
- 2.の火を止めてお茶漬の素を加え、しっかり混ぜ込めばできあがり。
【一口メモ】
- めっちゃ香ばしくて香り高い炒飯ができました。お茶漬の素ってご飯を美味しく食べられるように工夫を重ねた調味料なんだなぁと再認識した次第です。
- ご飯はお好みで普通の炒飯のように卵でとじるのもありです。なんかちょっとのりたま風のテイストな炒飯が堪能できると思いますよ。
- 半分食べ終えたあたりでお湯を注いで本来のお茶漬け風にして食べるのも楽しいです。ちょっとひつまぶしを食べている気分。