精進料理と言うと動物性のものを使ってはいけない料理というイメージがありますが実はそれ以外にも使っては駄目な食材が決められていたりします。
動物性のものは具体的に言うと三厭(さんえん)と呼ばれる動物、魚、鳥がNGとされます。
それとは別に五葷(ごくん)と呼ばれる主としてネギ類のネギ、ラッキョウ、ニンニク、タマネギ、ニラもNGだったりします。
これらの植物は生臭(なまぐさ)と呼ばれ匂いが強いので煩悩を引き起こすと言った風に考えられていたみたい。
禅寺などに行くと「不許葷酒入山門」なんて石碑が立っていたりするのですがこの葷酒の葷は五葷に通じているわけです。
ま、にんにくなんかは食べたら口臭ですぐにバレるし取り締まりやすかったんだろうなぁ^^;
禁忌とまではいかなくても昔から次の日に人と会う約束がある時はにんにくを使った料理を控えるのはエチケットとされていました。
けど、そんなエチケットも当節では風化してきているのかプレゼンの前日でもわりと平気でラーメン屋さんに行ったりする人も増えている印象です。
確かに臭いは気になるけど美味しいんですよね、にんにく。
バターと合わせたこんな料理を出されたらついつい箸が伸びてしまいます。
【材料】(1人分)
-調理時間:25分-
- ご飯:1膳分
- ヤリイカ:1はい(小ぶりなら2はい)
- 玉ねぎ:1/4個
- ブラックペッパー:少々
[調味料パートA]
- バター:12g(大匙1)
- にんにく:みじん切り
- 豆板醤:6g(小匙1)
[調味料パートB]
- 濃口醤油:12g(小匙2)
- 味醂:12g(小匙2)
- 酒:10g(小匙2)
- はちみつ:11g(大匙1/2)
【作り方】
- イカは胴と足の付根で切り胴から軟骨を抜き取って中をよく水洗いし輪切りにします。足の方からくちばしを切り取ります。玉ねぎは細切りにします。にんにくはみじん切りにします。
- フライパンに[調味料パートA]を入れ弱火にかけて香りが立つまで炒めます。これにイカと玉ねぎを加えて中火にし、玉ねぎがしんなりするまで炒めます。
- 2.に[調味料パートB]を加えて水気がほぼなくなるまで炒めます。丼によそったご飯にかけてブラックペッパーを振ればできあがり。
【一口メモ】
- イカのムチムチとした食感と甘味が楽しい一椀です。そして何より食欲を掻き立てるタレが絶品。極めつけは鼻を抜けるブラックペッパーの鮮烈な香りかな。
- 手持ちがあればぜひ、砂糖ではなくはちみつを使ってみてください。断然、コクが違います。
- 仕上げに粗く砕いた柿の種かおかきを混ぜ込むと食感が変わって楽しいですよ。