シンデレラのお話を読んでいて不思議に思うことがひとつあります。
(って、あのお話はあちこちツッコミどころはあるのですがw)それは……舞踏会に出席していた継母や義姉たちは王子と踊っている娘がシンデレラだと気付かなかったのか?
ということ。
いや、服装は違っていても顔は一緒。
背格好も一緒。
普通気づけよと言いたくなります。
けど──気づかなかったのかもとも思うんですよね。
気づかなかった原因はいくつか思い当たります。
ひとつは場違いということ。
その場所にその人が「いるはずがない」というバイアスがかかっていただろうということ。
例えば僕だって海外旅行でニューヨークを歩いている時に近所のおばちゃんとすれ違ったとすれば気づかない自信があります。
こんなところにおばちゃんがいるはずがないと頭から決めてかかっていますから。
思い当たる原因のもうひとつはシンデレラの身なりですね。
まさか美しいドレスを身にまとっている女性がいつもみすぼらしい格好をしている義妹のはずがないとバイアスがかかっているのです。
これは心理学用語で「ハロー効果」と呼ばれる現象です。
ここでいうハローは挨拶のことではなく天使の頭についている輪を指す言葉です。
頭の上にあれが付いていると顔は全然天使らしくなくても天使に見えちゃう。
人は他者を評価するときにその一部を見て全てそうだと思いこんじゃうらしいのです。
日本にもこんな諺がありますよね。
「あばたもえくぼ」あるいは「坊主憎けりゃ袈裟まで憎し」かな。
梅干しにおかかが入ったご飯と聞けばおにぎりの定番中の定番じゃんと誰もが思います。
けど、三角や俵型に握らずにお茶碗に盛られていたらどうでしょう。
味に違いがあるわけでないのに全く別の食べ物みたく思えてくるのは──ハロー効果なのかなぁ。
【材料】(1人分)
-調理時間:3分-
- ご飯:1膳分
- 梅干し:1粒
- 鰹節:2つまみ
- 味醂:9g(大匙1/2)
- 蕎麦の返しまたはめんつゆ:9g(大匙1/2)
【作り方】
- お茶碗に味醂を入れて電子レンジの200ワットで30秒チンしてアルコールを飛ばします。待っている間に梅干しの果肉をそいで細かく叩きます。
- お茶碗に全ての材料を合わせてよく混ぜればできあがり。
【一口メモ】
- ほんのり甘酸っぱい味に梅の爽やかな香り。これに鰹節の旨味が合わさって最強の風味を演出してくれています。おにぎりも良いけど普通にごはんとして食べても旨し。
- 梅の効果で傷みにくくなっているのでお弁当にもおススメですよ。
- 手持ちがあれば糸切りにした大葉をトッピングしてください。風味がぐんとアップします。胡麻を振っても楽しいよ。