今でこそ野菜の生食は当り前でサラダといえば生野菜を使ったものというイメージが定着していますが、昭和30年代くらいまで野菜は火を通すのが常識でした。
野菜には寄生虫が付いているものですし、生で食べるのは危険というのが常識だったのです。それが、GHQの指導により化学肥料や農薬を使った栽培方法が広まったことでそのリスクが下がり生で野菜を食べるという食習慣が浸透していったのです。
ま、農薬などの是非は置いといてという話になりますが。
で、1970年代から80年代にかけて生野菜を美味しく食べるドレッシングの一大ブームが勃発します。それまではマヨネーズくらいしかなかったかける調味料が実に多彩になっていきました。
そのムーブメントに逆行するようですが、もしも明治時代にサラダを作るとしたらこんな調理法、こんなドレッシングはどうだろうと思って作ったのが今日のお題です。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- 茄子:1/2本
- トマト:1/4個
- 塩:2g
- 酢:10g(小匙2)
- ごま油:4g(小匙1)
- 砂糖:ひとつまみ
- 揚げ油:適宜
【作り方】
- 揚げ油を160度に熱します。
- 1.をやっている間に茄子は拍子木に切ります。トマトは賽の目に切ります。
- 揚げ油に茄子を入れ2分ほど素揚げにします。
- 全ての材料を合わせてよく和えればできがり。
【一口メモ】
- 茄子とトマトは好相性な野菜です。ごま油の香りも楽しくちょっと和風な印象のサラダに仕上げてみました。
- このレシピの段取りのポイントは先に揚げ油を温め始めること。160度になるまで2、3分はかかりますからその間に野菜を切れば段取りが良いです。
- 通常フレンチドレッシングなどでは油と酢の比率は2:1と言われていますが、揚げ茄子が十分に油を吸っていますのでこのレシピでは逆にしています。
- 材料が夏場は特に安く出回りますのでこれからの季節特にお薦めかな。