とある夜、馴染みの焼鳥屋で飲んでいたらカラりと店の格子戸が開いて金髪のお姉さんが来店されました。
いや金髪のギャルじゃないっすよ。
一目見て外国の方とわかるお姉さんでした。
僕の近くの席に座られたのでメニューをめくっている様子をなんとなく窺っていたのですが店のメニューは日本語しか書いていないので苦戦しておられる様子。
思わず「May I help you」と言っちゃいました。
ま、写真入りのメニューではあるし彼女が僕に訊いてくるのも「これはどういう料理だ?」という質問とほぼ決まっているのであとは知っている英単語を駆使して解説をするのみ。
って、考えてみたら確かここのマスターは若かりし頃オーストラリアで3年ほど焼き鳥の修行をしていたはず。
店主が仕事しろよw
「What kind of food is this?」的なことを言って彼女が指さしたのはささみの刺身でした。
まんま「Chicken sashimi.」と答えれば簡単だったのになぜか僕の脳裏を「生肉」という言葉がよぎって「That's a raw chicken.」と言っちゃったのです。
rawは「生の」という意味の英単語で普通の人には馴染みが薄い気がするのですがIT業界人にとっては「row device(OSのキャッシュをバイパスして直接ハードディスクにアクセスする技術。ファイルシステムを介さないので読み書きがめっぽう速い)」という馴染み深い用語があるので反射的にすっと口をついてしまったのです。
「It's too horrible for me to eat.」
彼女は外人特有のオーバーなリアクションをして見せながらそんなことを言ってましたっけ。
返す返すも「Chicken sashimi.」と言っておけば案外彼女は「I see... chicken sushi?」とか言って食べていたかもと悔やまれてならない一幕でした。
当たり前と言えば当たり前過ぎる話ですが人類の食文化は生食から始まっています。
てか、人類が火を使うことを覚えるまでは全ての食べ物を生で食べていたのです。
それを真顔で言うなよと笑われそうですが僕らはそんな当たり前のことをすっかり忘れて
「It's too horrible for me to eat.」
なんて言っちゃうんですよね。
まあ獣肉、魚肉は鮮度やら寄生虫などの問題もあるので安易に生食するのは頂けないと僕も思いますが野菜に関しては生食でもイケるのになんとなく火を通さないといけないと思い込んでいるものが意外とあったりします。
小松菜もその一つ。
アブラナ科の植物でキャベツや大根の仲間なのですから考えてみれば茹でておひたしにするだけでなくこんな風にサラダにして食べてもなんの不都合もないのです。
【材料】(この量で揚げ種10~12個くらい揚げられます)
-調理時間:4分-
- 小松菜:1株(約100g)
- ロースハムスライス:1枚
- 粉チーズ:適宜
[ドレッシングパート]
- 塩:1g(小匙1/6)
- オリーブオイル:8g(小匙2)
- レモン果汁:5g(小匙1)
- マヨネーズ:4g(小匙1)
- ハチミツ:3.5g(小匙1/2)
- 粒マスタード:小匙1/2
【作り方】
- 小松菜は5mm幅のざく切りにします。ロースハムは細切りにします。[ドレッシングパート]を合わせてよく混ぜます。
- 器に小松菜、ハムを入れ[ドレッシングパート]を回しがけてよく和えます。粉チーズを振ればできあがり。
【一口メモ】
- なんか生で食べるとえぐみがあるのでは? なんて勝手に想像していたのですがえぐみも苦みもなく普通に美味しいサラダに仕上がりました。
- 茹でる時間を省けるのでおひたしにするよりずっと手軽でおススメ。朝の忙しい時でも摂れる野菜の選択肢がひとつ増えた気分です。
- ドレッシングは少し甘酸っぱいテイストに調整しましたので子供でも喜んで食べてくれると思います。もちろん代わりにお気に入りのドレッシングをかけて食べるのもありですよ。