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サラダ

人参の四川サラダ

わが家の常備野菜3点セットと言えば玉ねぎ、じゃがいも、人参です。

これら3種はいつ冷蔵庫を開けてもそこにあって、買い出しでも切らさないよう心がけています。

このうち、じゃがいもは煮物にすることが多く、玉ねぎ、人参は炒め物かサラダにすることが多いかな。

ところが……。

よく考えてみるとこれらの野菜を主役に据えた料理のレパートリーって案外に少ないのです。

ここで話はがらりと変わります。

2021年に他界された、かつて時代劇で活躍された俳優さんに福本清三さんという方がいらっしゃいました。

15歳で東映京都撮影所に入社してから50年以上、時代劇の斬られ役一筋で来られた方で「5万回斬られた男」なんて異名をお持ちでした。

彼の演技の特徴は、とにかく主演を格好良く見せる斬られ方が巧いこと。

主役を張ることはないのですが、山城新伍も杉良太郎も名指しで彼を指名して自分のドラマのキャストに抜擢したとか。

2002年、そんな彼がハリウッド映画に大抜擢されます。

映画のタイトルは「ラストサムライ」。

トム・クルーズと共演する寡黙な侍役が高く評価されて、英語版の公式サイトには「kirareyaku(斬られ役)」なんて書かれているそうです。

そして2014年、生涯初の主演映画『太秦ライムライト』が公開されます。

チャップリンのライムライトになぞらえて、老いた役者と殺陣役者を目指す若い娘との交流を描いた佳作。

作中、高齢で体が付いていかず殺陣に失敗するシーンがあるのですが、その失敗の仕方すら見入ってしまう凄味がありました。

彼はいわゆる大部屋俳優、その他大勢の役者の一人ではありました。

けれど見方を変えれば、こと「斬られる」演技に関しては世界トップクラスのスペシャリスト。

ハリウッドスターをも凌駕する主役級の俳優でもあったのです。

って、長々と書いてしまいましたが、何が言いたかったかというと、脇役専門と思われがちな人も野菜も、着眼点を変えれば主役になり得るのではないかということ。

わが家の常備野菜三人衆も時々はこの料理のように主役に据えて食卓に上がらせれば、料理のレパートリーがまた広がるんじゃないかな。

【材料】(2人分) 

-調理時間:8分-

  • 人参:100g
  • きゅうり:半本
  • すり胡麻:6g(大さじ1)
  • ラー油:数滴

[調味料パート]

  • 酢:15g(大さじ1)
  • 濃口醤油:6g(小さじ1)
  • 砂糖:3g(小さじ1)
  • ごま油:4g(小さじ1)

【作り方】

  1. 人参は3mm厚、長さ5?6cmの斜め切りにします。これをさらに千切りにします。きゅうりは3mm厚の斜め切りにします。これをさらに千切りにします。
  2. 器に[調味料パート]を合わせてよく混ぜます。これに1.を加えて和えます。さらにすり胡麻、ラー油を加えてよく和えればできあがり。

【一口メモ】

  • 人参を主役にした料理って案外見かけない気がして、これを作ってみました。ピリ辛なのですがほんのり甘みがあって子供にも喜ばれそうです。
  • そのままサラダとして食べてもよいのですが、北京ダック風に甘くないクレープ生地などで巻いて食べると、しっかりボリュームのある主菜にもなりますよ。
  • 人参やきゅうりなど直径の小さい野菜を細切りにする場合、輪切りでは短い細切りになってしまいます。長めの細切りにしたい時は、まず斜め切りにスライスしてから細切りにするのがセオリーです。
  • 手持ちがあればパクチーを数枚加えてください。風味がガラリと変わってアジアン料理風になります。

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