お店で食事をする時、盛り付けられた料理を見て「いらない子」って思ってしまうアイテムってあります。
その最たるものはパセリかな。
単なる飾りと思って食べない人が多いイメージです。
けど、あれは肉料理の臭み消しの役割を果たすもので料理の一部。
ヨーロッパの人たちは普通に食べて口の中をさっぱりさせます。
だから日本人が決まって残すのが不思議らしい。
ある店員は「日本にはパセリを食べてはいけないという戒律の宗教でもあるのか?」と訊いたとか((笑)いや、そんなものはないのですが……
元々、和食の世界では天ぷらに稲穂を添えてみたり、料理に菊花をあしらうなど盛り付けを美しくするための飾りとしての食材という文化があるのでパセリも無意識のうちにそれに分類しちゃっているんでしょうね。
似た理由で僕はお節料理を作るときはカイワレ大根を1パック購入します。
おせち料理は茶色や黒色の料理が多く、見た目が重たい印象になりがちなので清涼感のある緑を添えて華やかさを演出したいと思ってカイワレ大根を添えるのです。
料理の味には全く貢献していないのですが。
で、おせちがあらかた片付いた頃、冷蔵庫を覗くとカイワレ大根がごっそり残っている。
ま、目的が飾り用なのでおせちにカイワレ大根をてんこ盛りにする……
なんてことはあるはずもなく(なんかヤなおせちだな)、ちょこっと添えれば残りは「いらない子」になっちゃうのです。
とはいえ残ったカイワレ大根も美味しく食べたい。
ただ、あれって煮たり焼いたりして食べるようなものではないですよね。
ということで必然的にお正月を過ぎると毎年こんなサラダが食卓に上ることになります。
【材料】(1人分)
-調理時間:7分-
- 大根:2cm
- カイワレ大根:半パック
- 鰹節:小分け袋1袋
[ドレッシングパート]
- オリーブオイル:8g(小匙2)
- 酢:5g(小匙1)
- 醤油:9g(大匙1/2)
- すりごま:大匙1
- 粗挽きブラックペッパー:少々
【作り方】
- 大根は千六本に切ります。軽く塩をして5分置き水気を絞ります。
- 器に[ドレッシングパート]を合わせてよく混ぜます。これに1.とカイワレ大根、鰹節を加えてよく和えればできあがり。
【一口メモ】
- 胡麻風味がしっかり利いていてヤミツキになること請け合い。気が付くとあっという間に食べきっていて「もうないの?」なんて家族に言われるかもですよ。
- お刺身に添えられているツマが残っていれば1.の工程はそれを流用することで代替できます。
- 焼き海苔の手持ちがあれば細く切って混ぜ込んでください。香ばしさがアップして更に美味しくなりますよ。