スープ、汁物といった料理ジャンルでは和食と洋食で特にその違いが顕著です。
出汁、スープストックと呼ばれる旨味成分が風味の根幹になるところは同じですが、その挽き方が真逆なのです。
和食では昆布や鰹節など手順を知ってさえ入れば数分で美味しい出汁が挽けるアイテムが多数あります。
逆に洋食は肉、魚、野菜などの食材を徹底的に加工して長い時間をかけて出汁を挽きます。
けど、インスタント的だから和食の方が手抜きかなのかといえばそうではありません。
昆布や鰹節を作るには何ヶ月という時間をかけますから、重点の置きどころが違うというだけの話なんですよね。
けど、調理をする側からすれば短時間で美味しい出汁が挽ける和食の方がありがたいのは言うまでもありません。
ただ、21世紀の今では西洋式のスープストックでもインスタント的に結構美味しい出汁が挽けるアイテムが登場しています。
【材料】(2人分)
-調理時間:5分-
[スープパート]
- 水:400g(2カップ)
- コンソメの素:1キューブ(顆粒なら6g)
- 冷凍あさり(むき身):10粒くらい
- 白ねぎ(緑色の部分):10cm
[スパイスパート]
- クミンパウダー:少々
- クローブパウダー:少々
- ブラックペッパーグラインド:少々
【作り方】
- ねぎは3mm幅の斜め切りにします。
- 小鍋に[スープパート]を合わせてひと煮立ちさせます。
- [スープパート]を加えて1分煮ればできあがり。
【一口メモ】
- ごくインスタント的なスープなのですがスパイスの風味がプラスされてとても複雑で味わい深い1杯になっています。特にクミンが良い仕事してるなぁ。
- 味付けのコツはコンソメの素を少し薄めに使うこと。インスタントスープの素(化学調味料)は、はっきりした味付けになるように作られているので「ちょっと物足りない」くらいの味付けのほうが飽きがこないです。
- スパイスはオールスパイス、ナツメグ、チリパウダー、ガラムマサラなどお好みで加えるのもありです。ただ、数種類くらいまでにとどめましょう。それ以上加えると風味が相殺されて残念な味わいになってしまいます。
- このレシピでは冷凍のあさりを使っていますが冷凍のシーフードミックス的なアイテムを常備しておくとこういった料理を作る時はとても便利ですよ。