「えびおろし」
寡聞にして聞いたことがない料理名だったのですがどうやら名古屋名物の料理、いわゆる名古屋めしの一種だそうな。
うどんや蕎麦を冷水で〆てキンキンに冷やしたつゆと大根おろしをかけるかけ麺。
その上に海老の天ぷらを載せた料理らしい。
なんか聞いてるだけで夏に食べたくなりますね。
名古屋めしというと知名度が上がったのは21世紀になってからなので比較的最近に考案されたものが多い印象(というか偏見)を僕は持ってしまっているのですが、この「えびおろし」がお店のメニューに載ったのは1960年代のことだそう。
けっこう歴史がありますね。
とはいえ最初は地元で知る人ぞ知る料理って感じだったんじゃないかな。
名古屋といえば「エビフライ」という認知は明らかにタモリさんが面白おかしく
「名古屋人はエビフライのことをえびふりゃーと言う」
なんて言い出してからだと思うのですがそれより前からエビフライが載った名物料理があったというのがなんとも興味深い。
ちなみに、名古屋人はじっさいには「えびふりゃー」とは言わないそうですし、タモリさんのこのネタで誤解されがちですがエビフライ自体は別に名古屋名物でもなんでもないそうです(笑)
とまれ、我が家の麺のストッカー(うどん、蕎麦、ラーメンなどの乾麺をしまってある抽斗)にきしめんが1束残っているのを発見。
ちょうどむきえびを買ってきたばっかりだったのでそれを合体させてこんな料理を作ってみました。
大根の手持ちがないのがちと残念。
次回はぜひえび「おろし」に挑戦してみよっと。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- きしめん:1束
- むき海老:100g
- 野菜類:天ぷらにできる夏野菜がオススメ。今回はしめじ、オクラ。
- 天ぷら粉:大匙1.5+規定量の冷水
- 揚げ油:36g(大匙3)
- めんつゆ:大匙2
- かつお節:ひとつかみ
【作り方】
- めんつゆは冷蔵庫で冷やしておきます。きしめんを規定時間茹でます。 ※きしめんは冷やしで食べるので心持ち長めに茹でましょう。
- 1.をやっている間にフライパンに揚げ油を張って中火で2分温めます。待っている間にむき海老と野菜類を食べやすいように切って天ぷら粉で和えます。
- 2.のむき海老、野菜類を揚げ油に投入し3分揚げ焼きにして引き揚げ、キッチンペーパーに載せて油をよく切ります。
- 茹で上がったきしめんを流水で〆、更に氷水で冷やして水切りをして深めの器にもります。これにめんつゆをかけてよく和えます。上に3.と鰹節をトッピングすればできあがり。
【一口メモ】
- 冷たいきしめんは暑い時分にはホントごちそうです。しかも天ぷらがいろいろ載っているとはなんて贅沢な一杯。ちょっとリッチなランチが楽しめました。
- ポイントは海老や野菜を揚げ焼きにすること。天ぷらを作るよりずっと手間がかからずそれでいてサクサクの天ぷら感がちゃんと楽しめます。
- お好みで叩いた梅干しをめんつゆに仕込むとさっぱり感がアップしますよ。ゆずやレモン果汁を加えても楽しいです。
- 本格的な名古屋めし風にするのであればぜひ大根おろしを加えてえびおろしにしてみてください。