僕の父の郷は香川県の坂出市でした。
ちょくちょくその実家から特産品などが送られてきていたので実家で食べられていたうどんは本場の讃岐うどんでした。
子供の頃からあのコシの強いうどんを当たり前に食べて育ったので関西人特有のうどんへのこだわりにはちょっと違和感があったんですよね。
「関東のうどんは汁が真っ黒やねんで。あないなだだ辛いもん食えるかいな」なんて言われても外で食べるうどんは肝心の麺がたいしたことないから五十歩百歩の話じゃん──なんて生意気なことを考えていましたっけ。
そんな風にうどんには妙にうるさい子供に育ったのですが、両親に連れられて鳴門方面を旅行した時に初めて食べた釜揚げうどんは感動しました。
ホント美味しかった。
釜玉うどんは釜揚げうどんに卵を割り込んだ言わば釜揚げうどんの月見バージョンです。
冷やしうどんにしちゃったら釜揚げではなくなるのですがビジュアルがよく似ていたのでこんな名前を付けてみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:15分-
- うどん:1玉
- 卵:1個
[調味料パート]
- 鶏ガラスープの素:小匙1/2
- 麺つゆ:大匙1
[トッピングパート]
- 天かす:適宜
- 青のり:適宜
- けずり粉:適宜
【作り方】
- うどんを規定時間茹でます。これを流水で〆て更に氷水で芯まで冷やします。 ※冷やすと麺が硬くなるので規定時間に幅がある場合は長めに茹でるのがオススメです。
- 1.をザルに揚げて水気をよく切り深皿に移します。に[調味料パート]をまぶしてよく和えます。
- 2.の中央にくぼみを作って卵を割り入れ[トッピングパート]を盛り付ければできあがり。
【一口メモ】
- 卵をわしわし混ぜて食べて下さい。ちょっと濃い目の鶏がら出汁がヤミツキになります。青のりや鰹節の風味も楽しいですよ。
- この料理には並行作業する工程がないので調理は1本道で調理時間も一定です。麺を茹で始めると手が空くので他に作る料理があればその間に作りましょう。
- 味付けのポイントは鶏ガラスープの素。これを使うことで旨味を出しています。代わりにかつおだしの素を使って麺つゆを少し多めにまぶしても美味しいですよ。
- [トッピングパート]
- は1例です。他にも鰹節、おろし生姜、にんにくなど薬味的なものをプラスすれば味が複雑になります。
- つるつるっと麺をすするのど越しを重視する料理なので具材は卵オンリーがオススメ。お肉や野菜を使うと箸が止まってしまうのでイマイチだと思います。