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厨房日誌

料理の手際

過日、おせち料理を作って、詰めて、即日戴きました。

おせちを作りながら思ったのですけど、数年前の自分より確実に段取りが良くなっています。

次の工程が把握できているので体が勝手に動く。以前だったら無駄に道具を使っていたところを手で済ますという省力化もできるようになりました。

数年前の自分が見たら感心するだろうなぁ。何より料理を同時進行させるのに無駄がないというのは自分で見ていても気持ちが良いもんです。

小説とレシピブックの仕込みですっかり休んじゃっていますが、このブログのメイン「料理が好きなるブログ」にそのうち載せようと思っているテーマはまさにこの段取りの付け方についてです。

いわく、

  •  野菜を茹でるなら先に湯を沸かし始めてから野菜を切れ(切っている間にお湯が湧く)
  •  複数の料理で玉ねぎを使うなら一度に切ってシェアをせよ などなど

どれも当たり前のことなのですけどね。できない人はできないらしい。

手際が悪い人の行動を見ていると顕著なのはちょくちょく「手が止まっている」こと。

お湯が湧くのをじっと見つめて待っているとか──いや、見つめなくても勝手に沸くし。

自分が次に何をするのかがイメージできなくて工程が変わるたびにしばらくわちゃわちゃしてしまうとか。

だったら最初に3分、じっくりレシピを読んで頭に叩き込みましょうよって話です。

で、結果、同じ料理を作っても人の2倍、3倍かかるらしい。

「簡単な料理でも1時間以上かかってしまうんです」ネットの悩み相談でそんなコメントを見かけたことがあります。

たとえば、オムレツを作るのに1時間もかかっちゃつらいよなぁとは思います。お腹をすかせて待っている方もつらいけど^^;

手際というのはその人の性格が大きく影響するスキルなので身も蓋もない言い方をしてしまえば、段取りを付けるのがヘタな人は一生ヘタなんじゃないかなと危惧しちゃいます。

けどね、このスキルはマニュアル(調理の取扱説明書)を作ることで補えるんですよ。

  1. これから作る料理の手順を細分化する(例えば「野菜を茹でる」という作業は「湯を沸かす」、「野菜を切る」、「切った野菜を熱湯に投入する」、「茹で上がった野菜を冷水に入れて急冷する」という4つの作業に分解する)
  2. 細分化した手順毎にそれは何分かかるかメモしておく。更に同時並行でできる作業には印を入れておく。上の例なら「湯を沸かす」と「野菜を切る」は同時並行でできます。
  3. 2.のメモを元にどの順番で作業をすれば最も短時間で料理ができあがるか見極めて手順に番号を付ける。同時並行できる作業は同じ番号を振って並行作業にするのがコツ
  4. その手順を暗記する(料理を始めたらメモを見返さない
  5. それができたら初めて調理にかかる

細分化のコツは1つのアクションになるまでバラすこと。たとえば「野菜を切って沸騰しているお湯に投入します」だと「切る」と「投入する」の2アクションが含まれているので細分化が甘いです。

で、そういったメモを書き付けておいて、それをきっちり守れば規定の時間で仕上げることができます。あとは、ひたすら訓練=慣れかな。

手抜きはいただけないけれど、どうせ同じ料理を作るのなら短時間でできた方が良いに決まっています。

最初は面倒に思えるかもだけど慣れるまではメモを書いてから調理にかかるのがオススメ。慣れれば頭の中で段取りを決められるようになりますよ。

2020/01/03 Fri.

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