ラーメン同様にいろいろアレンジが利いてお手軽に作れるからか「ご当地カレー」というのも全国津々浦々にあるようです。
けどそんなご当地料理にも土地柄は現れるらしく静岡県のご当地カレーはけっこう異彩を放っている模様。
曰く「もつカレー」元々は居酒屋メニューでカレー風味のもつ煮だったらしいのですが最近はカレーライス版もあるらしい。
「山鹿薬師馬カレー」馬カレーとある通り馬肉を使ったカレー。
「蒲原いわしカレー」いわしを使ったカレー。
「馬鹿ヤローカレー」馬肉と鹿肉を使ったカレー。
ちなみに激辛版の大馬鹿ヤローカレーもあるらしい。
「老舗服部中村養鼈場すっぽんスープカレー」すっぽんを使ったカレー。
「さばカレー」サバを使ったカレー。
ほかにもお茶カレー、静岡わさびグリーンカレー、クラウンメロンカレー(メロンを使ったカレーらしい)などなど。
これらはどれもレトルト製品として販売されているのですが……
何か静岡ではカレーにはジビエか青魚か希少食材をいれないといけない決まりでもあるのか?
と問いたくなります。
もちろん地元の豚肉を使ったポークカレーなど普通のカレーもあるのですがあきらかに「キワモノ?」と訊きたくなるものが多いのは土地柄……
なのかなぁ。
そしてマグロを使った「マグロカレー」も静岡県焼津市の名物。
ま、特産品ですからたくさん獲れるのでしょう。
過日、マグロのアラがめちゃ安かったので購入。
しかも1パック700グラムと使いでがある。
こんな時でもなければ作ることもないだろうとその焼津名物カレーに挑戦してみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:50分(マグロを血抜きする時間は含めていません)-
- マグロのアラ:150g
- 玉ねぎ:1/2個
- にんにく:ひとかけ
- サラダ油:6g(大匙1/2)
- (市販の)カレールウ:1/4箱
- 水:カレールウのパッケージに記載の分量
[下味パート]
- 濃口醤油:12g(小匙2)
- 酒:10g(小匙2)
- おろし生姜:ひとかけ分
- 砂糖:3g(小匙1)
[仕上げパート]
- カレー粉:小匙1
- クミンパウダー:少々
- ガラムマサラ:少々
- カルダモンパウダー:少々
- チリパウダー:100g
【作り方】
- マグロをボウルに入れて水(分量外)に浸し1、2時間ごとに水を替えて半日かけて血抜きします。
- マグロを一口大に切ってビニール袋に入れ[下味パート]と合わせて30分漬け込みます。
- 2.をやっている間に玉ねぎは細切りにしにんにくはみじん切りにします。カレーを作る鍋にサラダ油、玉ねぎ、にんにくを入れ弱火にかけて10分炒めます。一旦これを皿に取ります。
- 3.の鍋に2.を[下味パート]ごと入れて中火にかけ色が変わるまで炒めます。
- 4.に3.の玉ねぎ、にんにくを加えて水を加えひと煮立ちさせます。これにルウを加えて10分煮こみます。[仕上げパート]を加えてさっと混ぜればできあがり。
【一口メモ】
- お肉を使ったカレーとそん色ない味に仕上がりました。何よりマグロのアラは安いので(約700グラムで95円でした)たっぷり使えてハンパないゴロゴロ感を楽しめますよ。
- 料理の仕掛けとしてはマグロの生姜焼きを土台にしたカレーライスという構成です。下味におろし生姜を仕込むことで臭み抜きを狙っています。
- マグロのアラはそのままでは臭みがありますのでしっかり血抜きしてください。できれば一晩水に浸けることをおススメします。
- [仕上げパート]のスパイスは一例です。お好みのスパイスを少しずつ加えて香りを調整してください。