万人が認める美味しい料理の中にも「それって食材がそれである必要なくなくね?」と思うものがあります。
例えばうなぎの蒲焼き。
うなぎ本来の味を楽しみたいなら断然白焼きの方が良いと思うんですよね。
蒲焼きの甘辛いタレに浸けて焼くと別に秋刀魚の蒲焼きでもイワシの蒲焼きでも変わらない気が僕はしています。
うなぎの蒲焼きが好きという人の何割かはうなぎが好きなんじゃなくて、あのタレが好きなんじゃないかなと思ってしまいます。
同様に定番の中華料理って、肉を使ったものが多いですが、酢豚にしろ、八宝菜にしろ肉を別の食材にしても案外違和を覚えません。
やっぱり肉じゃなくてあの味付けが好きなだけじゃんとか思ってしまいます。
そして、この料理。
青椒肉絲の肉をこんにゃくに置き換えてみたのですが、その結末は如何に?
【材料】(2人分)
-調理時間:15分-
- こんにゃく:1丁(250gくらい)
- 蓮根:ひとふし
- ピーマン:1個
- 一緒に炒める野菜ネギ、もやし、細切りにして茹でた人参、キノコ類(椎茸、しめじ等)など:適宜
[下味パート]
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- 酒:7g(大匙1/2)
- 塩、ブラックペッパー:少々
- 片栗粉:18g(大匙2)
[調味料パート]
- 鶏がらスープの素:小匙1/2
- ぬるま湯:80g(80ml)
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 酒:15g(大匙1)
- テンメンジャン:6g(小匙1)
- トウチジャン:6g(小匙1) ※テンメンジャン、トウチジャンどちらか一方しかない場合は、それを12gでも可。両方なければ赤味噌を12g(小匙2)+砂糖3g(小匙1)でもOK。
- 豆板醤:6g(小匙1)
- はちみつ:7g(小匙1)
- にんにく:1かけ
- 生姜:1かけ
- 片栗粉:3g(小匙1)
[仕上げパート]
- ごま油:2g(小匙1/2)
【作り方】
- こんにゃくはフォークで削ぐようにして切ります。
- [下味パート]の片栗粉以外を合わせて、こんにゃくとよく和えて5分漬け込みます。
- [調味料パート]の材料を全て合わせます(生姜とにんにくはすりおろします)。野菜類は細切りにします。人参を入れる場合は4分ほど下茹でしておきます。
- こんにゃくに[下味パート]の片栗粉を加えてよくまぶします。中華鍋かフライパンにサラダ油を入れ中火にかけこんにゃくを投入して色が変わるまで炒めます。
- こんにゃくの表面に焼き色が付いたら、ピーマン以外の野菜を加えて1~2分炒めます。最後にピーマンを加えてさっと炒めます。 ※ピーマンは生でも食べられるくらいですのでしゃきしゃき感を楽しむためには炒め過ぎないのがコツです。
- 火を止めて(必ず止めて下さい)、[調味料パート]を投入します(時間が経つと片栗粉が底で固まっているのでよくかき混ぜてから投入して下さい)。[調味料パート]を具材によく絡めてから火を入れ、水分を好みのとろみが付くまで飛ばします。 ※火を止めても、とろみは付き続けるので気持ちゆるいかなと思うタイミングで火を止めましょう。思ったほどとろみが付かなければ追い足しで火を入れればOKです。
- 最後に[仕上げパート]のごま油を回しかければできあがり。
【一口メモ】
- 何の違和感もありません。普通に青椒肉絲を食べる満足感が味わえます。あの牛肉や豚肉はなんだったんだ。
- 主食材が肉から安価なこんにゃくに変わっているので材料費はぐんと安くなります。たぶん家族全員分で200円もかかってないんじゃないかな。
- ネーミングはちょっと悩みました。青椒肉絲は青椒(ピーマンなど青みの野菜)と肉(中華料理で単に肉というと豚肉です)の絲(細切り(炒め))という意味ですから肉を蒟蒻に置き換えるのですがどうにも語呂が悪い。で、こうなりました。
- これはソースも手作りですがクックドゥなど使えばもっと簡単にできます。給料日前にぜひどうぞ。