味付けの基本はさしすせそ。
なんて言葉を子供の頃にどこかで耳にしました。
砂糖→塩→酢→せおゆ(醤油)→み「そ」の順に調味料を加えていかないといけないよ。
先に醤油を入れちゃったらあとから砂糖をいくら入れても甘くならないよなんて結構信じていました。
自分で料理をするようになって実はこの順番を守らなくてもちゃんと味が付くということを経験から知りました。
いくばくかの科学的理由はあったかもしれないけどあの言葉は万能というわけでもなかったみたい。
ただ、別の見方をすると僕の子供の頃の時代以前は夕飯のおかずの味付けはこの5つの調味料くらいしかなかったのは厳然たる事実です。
それに比べて今は便利な調味料が山ほどありますよね。
マヨネーズ、ケチャップ、ウスターソースは言うに及ばず豆板醤、甜麺醤、オイスターソースなども普通に知られるようになりました。
ナンプラー、ニョクマムなんていう東南アジアの調味料も珍しいものではなくなりましたし、コンソメの素や鶏ガラスープの素のように一振りするだけで出汁の旨味まで加えられる調味料も当たり前になってきています。
今なら冷蔵庫にある調味料でお手軽に作れるこの料理もさしすせそだけで構成しようと思うとちょっとむずかしいんじゃないかな。
【材料】(2人分)
-調理時間:12分-
- 豚もも肉(他の部位でもOK):200g
- 長なす:1本
- 玉ねぎ:半個
- ごま油:26g(大匙2)
- 水溶き片栗粉:6g分
- 刻みネギ:少々
[調味料パートA]
- おろし生姜:ひとかけ分
- おろしにんにく:ひとかけ分
- 豆板醤:3g(小匙1/2)
[調味料パートB]
- 水:100g(1/2カップ)
- すりごま:大匙1.5
- マヨネーズ:12g(大匙1)
- オイスターソース:6g
【作り方】
- 豚肉は食べ易い大きさに切ります。長なすは1cm厚の輪切りにし更に半月切りにします。玉ねぎは細切りにします。片栗粉と水は合わせておきます。
- フライパンにごま油と[調味料パートA]を加えて弱火にかけ香りが立つまで炒めます。これにナスを加えて油を吸わせながら軽く焼き色が付くまで炒めて一旦皿に取ります。
- 2.のフライパンに豚肉と玉ねぎを加えて肉の色が変わって玉ねぎがしんなりするまで炒めます。
- 3.にナスを戻して[調味料パートB]を加えひと煮立ちさせ中火にしてよく混ぜながら約1分煮ます(マヨネーズがちょっと溶けにくいけど頑張って)。水溶き片栗粉を加えてとろみをつければできあがり。お皿に盛って刻みネギを散らして頂きます。
【一口メモ】
- めっちゃ濃厚な炒めものです。見た目は和食っぽいけどしっかり中華風の味付けになってるな。
- 炒める具材は結構なんでもあり。調味料据え置きで鶏肉や海老などに変えても違和感はありません。
- 辛いのが平気な方は豆板醤の量を倍くらいにしてください。また料理の雰囲気が変わります。