サラリーマン時代と違って帰宅途中に居酒屋に寄るなんてことがなくなった分、家飲みの回数が増えてしまいました。
それっぽい料理を揃えて家でまったり飲むのは気楽で楽しいのですが肴が枯渇してくると最終的にはスナック菓子をつまみ始めるという良くないクセが付いてしまいました。
最近特にハマっているのはかっぱえびせん。
「やめられない、とまらない」という秀逸なキャッチフレーズの通りホントに手が止まらなくなります。
日本のスナック菓子ってレベル高いよなぁと感心することしきり。
……。
って、感心している場合ではなくて
「スナック菓子はおかずじゃないぞ」
と自戒しようとしたのですが
「いや、もしやスナック菓子もおかずなのか?」
なんて疑問を差しはさむ心の声も聞こえてきました。
そこで、Google大先生にこんな検索ワードを投げかけてみました。
『ポテチはおかず?』するとGoogleのAIからにべもない回答。
『ポテチはおやつであり、おかずではありません。
一般的に、主食(ご飯など)と一緒に食べるおかずとは区別されます。
ただし、海外ではポテチをサンドイッチやハンバーガーのおかずとして食べる文化もあります。』ですって。
マジレス、キターって感じ。
更に検索結果を読み進めるとどうやらアメリカあたりではランチをポテチなどで済ませるのは珍しくないらしい。
しかもそれなりに裕福なエリアの学校でもポテチの袋だけをお弁当代わりに持ってくる子がいたりするらしいので要は食に対して無頓着というかテキトーなのでしょう。
顧みて日本のお母さんが作るお弁当のマメなこと。
間違っても「うちのお母さんのお弁当なんて冷凍食品の詰め合わせでさぁ」なんて文句を言ってはいけません。
そんなことをしようものなら明日からはポテチの袋を渡されて「ちゃんとお昼休みになってから食べるのよ」なんて言われるかもしれませんよ?。
同様に日本の居酒屋で出される料理もよその国の酒場料理に比べるとかなりレベルが高くて間違ってもお皿にポテチを盛ってはいどうぞなんてお店はありません。
もし、あったとしたら……その店の暖簾をくぐることはもうないでしょう。
(ちなみに、スペインのバルや中国、韓国あたりの酒場は品数も豊富で日本と似ているらしいですね)
過日、アメリカのルイジアナ州名物のケイジャンチキンを和風にアレンジしたこんな料理を作ってみました。
一口大の小さめに切った鶏肉はまさに「やめられない、とまらない」状態になるんです。
いくらでも食べられそうです。
けど、ふとこんな疑問が湧いてきたのです。
「これって果たしておかずだろうか? もしかしてスナック菓子の類?」なんとも微妙な問題で答えを出せていないのですが恐らくこの料理辺りが僕にとっておかずとスナック菓子のボーダーラインなのじゃないかしらんと思っています。
【材料】(1人分)
-調理時間:15分-
- 鶏むね肉:正味100g(皮を外した後の分量)
- 片栗粉:6g(小さじ2)
- 揚げ油:48g(大さじ4)
- ケイジャンスパイス:適宜
[調味料パート]
- 濃口醤油:9g(大さじ1/2)
- 酒:7g(大さじ1/2)
- 砂糖:4.5g(大さじ1/2)
- 酢:5g(小さじ1)
【作り方】
- 鶏肉は皮を外して1.5cmの賽の目切りにします。これに片栗粉を振ってよくまぶします。
- フライパンに揚げ油を入れて強火で1分半温めます。鶏肉を加えて1分半揚げ焼きし、ひっくり返して更に1分半揚げ焼きします。フライパンを2枚お持ちなら別のフライパンに[調味料パート]を入れておきます。
- 2.の揚げ焼きが終わったら鶏肉をかす揚げ(揚げ物を掬う目の細かい金網が張られた調理器具。代わりに穴あきお玉でも代用できます)で掬い上げて油をよくきって、[調味料パート]を入れたフライパンに移します。これを弱めの中火にかけて水気がほぼなくなるまで絡めながら炒めます。
- 3.の火を止めてケイジャンスパイスを振りよく和えればできあがり。
【一口メモ】
- めっちゃヤミツキになる味です。スーパーのお惣菜風であり、スナック菓子風のテイストでもあるのですがとにかくやめられない止まらないになっちゃいますよ。
- ケイジャンチキンはアメリカ南部ルイジアナの郷土料理であるケイジャン料理の一種です。日本でも認知度の高いジャンバラヤもケイジャン料理の一種です。特徴は数種類のスパイスがブレンドされたミックススパイスをたっぷりまぶすこと。このレシピではベースを和風の照り焼きテイストにし、仕上げにケイジャンスパイスをまぶして和洋の融合を図っています。
- ケイジャンスパイスは大きなスーパーやカルディなどの食料雑貨店で売られているミックススパイスです。だいたいひと瓶4、500円くらいなのですがお安く買い求めるなら業務スーパーのがおススメなんと100gで98円ですよ!
- このレシピは軽食的な仕上がりを狙って胸肉を使っていますが、よりガッツリ系を求めるならば鶏肉はもも肉を使うのがおススメです。手羽元を使ってワイルドにかぶり付くなんてのもアリですよ!