学生時代に下宿するようになってから料理をすることを覚えたので僕の料理歴は四十年以上になります。
最初の頃は料理本と首っ引きで理科の実験でもするように作っておりましたが、だんだん慣れてくると実はレシピ通りに作っても美味しいとは限らないことに気付くようになりました。
その本の作者の好みが必ずしも自分の好みと一緒ではないという当たり前のことに気付かずに料理していたんですね^^;
更に慣れてくるとレシピを見ただけで大よその味がイメージできるようになり調味料をどう加減すれば自分の好みに近づけられるかもわかってきました。
やがて、お気に入りの調味料のパターンを覚えるとそれを他の料理に応用することもできるようになりました。
そんなこんなで、少なくとも四十年前の自分よりも十年前の自分よりもつい一年前の自分よりも料理の腕は上がってきたと自画自賛しておりますw
が、案外に学習しないのは時々食材をダメにしてしまうこと。
冷蔵庫の奥に忘れ去られていたり、思わぬところに置き忘れていたり。
そんな食材を見る度にぎょっとして、後悔の念に襲われて、どよんと悲しい気持ちになります。
未だにやってしまうことがあるのですが、それでも幾分マシになったのはヤバくなりかかった食材ならリカバリする調理法をうんと覚えたことでしょうか。
この料理もそんな失敗から生まれました。
お弁当用に買ったプチトマトがどうしようないくらい柔らかく熟してしまっていたのです。
だったらソースにしてしまえと思いこれを作りました。
【材料】(2人分)
-調理時間:15分-
- 茄子:半本
- 鶏胸肉:100g
- オリーブオイル:少々
[ソースパート]
- プチトマト:5~6個(トマトなら半個)
- オリーブオイル:6g(大匙1/2)
- 玉ねぎ:1/8個
- にんにく:ひとかけ
- コンソメの素(顆粒):3g
- ブラックペッパー:少々
- ドライバジル:少々
- トライオレガノ:少々
【作り方】
- にんにくと玉ねぎは微塵に刻みます。
- フライパンに[ソースパート]のオリーブオイルとにんにくを入れて弱火にかけ炒めます。香りが立ってきたら玉ねぎを加えて3分ほど弱火で炒めます。
- 2.に残りの材料を加えて一煮立ちさせます。これを一旦皿などに取ります。
- 茄子と鶏肉を食べ易い大きさに切ります。
- 4.とオリーブオイル少々をフライパンに入れ鶏肉の色が変わるまで炒めます。更に3.を加えて1分ほど絡ませるように炒めればできあがり。
【一口メモ】
- ベースはイタリアンに幅広く応用の利くトマトソースです。酸味が利いていて夏バテ気味の時でも元気の出る味ですよ~
- ほぼ液状物のない状態に仕上げましたのでお弁当にも使えます。しっかり少し冷ましてトマトソースに粘りが出てから詰めて下さい。
- 鶏肉を白身の魚に変えても美味しいです。野菜は茸類、ピーマン、玉ねぎなど炒め物に使えるものを加えると鮮やかになります。あと、鷹の爪を加えてアラビアータ風にするのも楽しいかも。