東京で単身赴任していた頃、渋谷駅構内でちょっと変わった立ち食いラーメン屋さんを見かけました。
その名も「日清ラ王 袋麺屋」。
日清のラ王を作って具材を載せて出してくれるお店。
「お店の味をご家庭で」というコンセプトの商品はよく見かけるけど「家で手軽に作れるものをお店で」というコンセプトはなんかちょっとおもしろかったな。
残念ながら今は閉店しちゃっているみたいですが。
似たコンセプトのお店で「缶詰酒場」とか「缶詰バー」と呼ばれる飲み屋さんがあります。
店で出す料理は全て市販の缶詰。
それをつまみにお酒を呑むという趣向のお店です。
「だったら家呑みで良いじゃん」というなかれ。
この種の酒場の品ぞろえはハンパないのです。
定番商品以外に見たことも聞いたこともない地方限定商品などがずらっとそろっていて飽きがこないんですって。
前から気になっているのでそのうち探して行ってみたいな。
ことほど左様に日本の缶詰は百花繚乱、多種多様なのですが、そのまま食べるだけじゃもったいない。
既に火が通っている半製品ですから生の食材から調理するよりずっと短時間で本格的な料理に仕上げることができるんですよ。
【材料】(1人分)
-調理時間:5分-
- 秋刀魚の水煮缶:1缶
- しめじ:1/4房
- にんにく:ひとかけ
- オリーブオイル:12g(大匙1)
- 塩、ブラックペッパー:少々
- ドライバジル:少々
【作り方】
- しめじは小房に分けます。にんにくはスライスします。
- フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱火にかけます。香りが立ってきたらしめじを加えて塩、ブラックペッパーを振り1分強火で炒めます。
- 2.に秋刀魚の水煮缶を汁ごと加えてひと煮立ちさせたら火を止めます。深皿に盛ってドライバジルを振ればできあがり。
【一口メモ】
- 日本の惣菜缶の味付けは鉄板なのでそのままでも十分美味しいですがにんにくがプラスされて風味満点。食欲が湧きまくります。おつまみにももってこいですよ。
- この料理のウリは時短。素材に火を通してある缶詰を使うことで生のサンマから作る時間の1/3くらいで仕上げることができるのです。
- お好みで小口切りにした鷹の爪を加えてピリ辛にするのもありです。あと、にんにくの手持ちがなければチューブのおろしにんにくを使ってもOK。
- しめじ以外にも手持ちの野菜を一緒に炒め合わせればしっかりしたおかずになります。