秋刀魚と聞くとどうしても和食のイメージが浮かびますが、もちろんフレンチの食材としても使えます。
というか、焼き魚という発想は何も和食の専売特許なわけではなくむしろ世界中どこに行っても見かける魚の食べ方なのです。
逆に生で食べちゃえという発想の方が日本的なんでしょうね。
とはいえ、同じ焼くという工程でも和食とフレンチではずいぶん違います。
ポワレはフレンチの調理法の一つで食材を蒸し焼きにする方法です。
特徴的なのはアロゼと言って、オリーブオイルやバターなどを掬っては上からかけて表面をパリッとさせること。
揚げ焼きに近い発想ですね。
まだ横浜に住んでいた頃、ランチタイムにフレンチを楽しみたくて、こんな料理をお弁当に詰めてみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:20分-
- 秋刀魚:1尾
- にんにく:ひとかけ
- 玉ねぎ:1/8個
- トマト又はプチトマト:適宜
- 強力粉:適宜
- バター:6g(大匙1/2)
- オリーブオイル:6g(大匙1/2)
- 塩、ブラックペッパー:適宜
【作り方】
- 秋刀魚は頭と内蔵を取り、三枚に卸して半分に切り4枚のフィレにします。これに塩、ブラックペッパーを振り10分休ませます。
- 1.をやっている間ににんにく、玉ねぎはみじん切りにします。トマトは賽の目に切ります。
- 1.をキッチンペーパーで挟んで水気を切ります。これに強力粉を薄くまぶします(茶こしを使って揮うと均等にまぶせます)。 ※洋食の焼き物の衣は薄力粉ではなく強力粉を使うとカリッとした食感が楽しめるのでオススメです。
- フライパンにバターとオリーブオイル、にんにく、玉ねぎを入れて中火にかけます。バターが溶けたら秋刀魚を皮目を下にして入れます。油を掬って秋刀魚の上からかけつつ1分ほど焼き、ひっくり返して同様に1分焼きます。蓋をして弱火にし2分焼けばできあがり。更に盛ってトマトを散らします。
【一口メモ】
- 表面はパリッと焼けて中はしっとり味付けは塩、胡椒とシンプルですが、バター、オリーブオイル、にんにくの香りが鼻をくすぐりそれだけでお腹がなりそうな料理です。
- 付け合せに軽く揚げたセロリの葉を飾ると香りが複雑になって更に楽しいですよ。ちょっと手間だけど。
- 仕上げにレモンをツイストするとさっぱりした風味が楽しめます。
- 味付けにもうひと工夫欲しい場合は、玉ねぎみじん切りにバルサミコ酢、赤ワインビネガーに塩、胡椒を合わせて煮詰めたものなどオススメです。