ここに卵があるとします。
これを使って一品作りなさいというお題を出されたら何を作りますか?
だし巻き卵?
スクランブルエッグ?
カニ玉?
……。
和洋中、けっこういろいろな料理が思い浮かびますよね。
なら、ここに茄子があります。
これを使って中華を一品作りなさいというお題ならどうでしょう。
かなりの高確率で麻婆茄子を選ぶ人がいるのじゃないかなと予想します(どうだろう)。
何か食材を提供されて料理を作る時、多くの人は自分の知っている料理の中から選んで作ろうとします。
敢えて、新しい料理を発想しようとする人はたぶん稀です。
その結果、固定観念に囚われて食卓はどうしても代わり映えのしない皿で満たされてしまうのですよね。
供された食材が秋刀魚だったら「塩焼き」にしてしまう人がきっと多いような気がします。
でもね、ちょっと目先を変えればこの料理のようなおしゃれな洋食を作り出すことだってできるんです。
いや、塩焼きがおしゃれじゃないと言ってるわけでは……いや、言ってるか^^;
【材料】(2人分)
-調理時間:20分-
- 秋刀魚:2尾
- 塩、ブラックペッパー:少々
- ドライハーブ(タイム、ローズマリー、バジルなど):各少々
- パン粉:適宜
- オリーブオイル:適宜
- 付け合せ野菜:クレソンなど
[ソースパート]
- バジル:数本
- にんにく:ひとかけ
- (あれば)松の実:数粒
- 塩:1g(小匙1/6)
- オリーブオイル:12g(大匙1)
【作り方】
- オーブンを200度に予熱します。
- 1.をやっている間に秋刀魚を三枚におろして耐熱皿に並べます。これに塩、ブラックペッパー、ドライハーブ、パン粉をまぶします。上からオリーブオイルをまんべんなくかけます。
- オーブンの予熱ができたら2.を入れて15分焼きます。
- 3.をやっている間に[ソースパート]のバジルはごく細かいみじん切りにします。にんにく、松の実はみじん切りにします。[ソースパート]の全ての材料を合わせてよく和えます。 ※この工程はフードプロセッサーを使えばよりなめらかなソースができます。
- 3.を皿に取り分けて付け合せ野菜と[ソースパート]を添えればできあがり。
【一口メモ】
- ハーブやオリーブオイルの香りがグリルした秋刀魚の香ばしさと相まって塩焼きにはない香りのハーモニーが楽しめます。見た目も華やかで子どもたちなど特に喜びそう。
- この料理の段取りポイントは予熱を始めてからさんまの下ごしらえをすることと秋刀魚をグリルしている間にソースをこしらえること。そうすれば予熱時間(約5分)+グリル時間15分の20分で完成させることができます。
- 食材は秋刀魚以外でも青魚ならなんでもOK。アジやイワシでも作れます。
- [ソースパート]はいわゆるジェノベーゼ・ソースですがバジルを三つ葉に変えると和風のテイストが楽しめますよ。目先が変わって面白いかも。