食材をすりつぶす──そんな調理法はどんな経緯で思いついたんでしょうね。
穀物をすりつぶして水を加えてこねる技法はたぶん紀元前よりずっと前からあった気がします。
それがパンや麺などに発展していったわけですね。
それ以外でもじゃがいものようなイモ類をすりつぶすというのも歴史が長そう。
でも、世界で初めてじゃがいもをすりつぶした人は何を考え、どんな気持ちだったんだろうと思うといろいろ想像が膨らみます。
料理を生業にする男性だったのでしょうか?
それとも家庭の主婦?
うーん、全然想像がつかない。
けど、もっと想像がつかないのはこの料理。
一旦、四角く整形した豆腐をぐちゃぐちゃにすりつぶしちゃうのですから。
だったら最初から固めなきゃ良いじゃんとも思っちゃいます。
けど、崩し豆腐というのは確かに料理の一ジャンルとして存在するんですよね。
そして困ったことに(別に困らないけど)、普通の豆腐とはまた食感が変わって美味しいのです。
【材料】(2人分)
-調理時間:3分-
- 豆腐:半丁
- ベーコンスライス:1枚
- 味噌:18g(大匙1)
- 味醂:9g(大匙1/2)
- 砂糖:3g(小匙1)
- (あれば)ゆかり:小匙1
- 大葉:1枚
【作り方】
- 豆腐はしっかり水切りします。ベーコンは電子レンジの600ワットで1分チンしてカリカリにし、5mm角くらいに切っておきます。大葉はみじん切りにします。
- ボウルに全ての材料を合わせてポテトマッシャーで粗くすりつぶせばできあがり。
【一口メモ】
- 粗く潰した豆腐の食感はざらっとしていて慣れるとヤミツキになります。味噌にゆかりの風味もいい感じ。そして特筆すべきはベーコンが良いアクセントになっていること。箸が止まりませんよ。
- 水切りさえしておけば一瞬でできてしまう料理です。晩酌のお供にぜひどうぞ。水切りはキッチンペーパーで包んでレンチンしてから重しをするとあっという間に切れますよ。
- お好みでごまや海苔を混ぜ込むと風味が変わって楽しいです。生姜、にんにく、みょうがなんかも良さげですね。