過日、コロナ禍の影響で日本に30軒しかなかったうずら農家が27軒に減ったというニュースを見かけました。
え゛? 30軒? 27軒? いや、そもそもその母数が思いの外ぶっとんで小さいのですが。
鶏肉ほどメジャーじゃないとはいえうずらの卵はどこのスーパーでも売ってるじゃないですか。
しかも10個、100円かそこらで。
まさかその全てを今までたった30軒の農家で賄っていたとは──そっちの方が驚きです。
フランスではうずら肉は鶏と同じくらいありふれた食材でうずら料理といえば家庭料理の定番ですが、日本ではフレンチレストランにでも行かないと食べられないくらいマイナーです。
逆に卵はわりとありふれた食材で八宝菜や中華丼の名脇役、これが入っていないと物足りなさを感じてしまいます。
けどね、それもよく考えてみると茹でて煮物などの具材にする以外の使い方を思いつかないんですよね。
何より1個あたりの量が少ない。
目玉焼きを作ったらおままごとみたいなことになっちゃいますし、スクランブルエッグや卵焼きにしようと思えば1パックでも足りるかどうか……なのでなかなかレパートリーが増やせないのが実情です。
過日、八宝菜が食べたくてうずらの卵を買ったのですが案の定、残った卵を持て余してしまいました。
かといってもう1度、八宝菜を作るというのはあまりにも芸がなさすぎる。
そこで目先を変えて京都のおばんざい風にこんな料理をこしらえてお弁当のお菜にしてみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:20分-
- ごぼう:20cm
- 片栗粉:適宜
- 揚げ油:48g(大匙4)
- うずらの卵:3、4個
- 白ごま:少々
- 刻みネギ:少々
[調味料パート]
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 味醂:18g(大匙1)
- 酒:7.5g(大匙1/2)
- 酢:7.5g(大匙1/2)
- 砂糖:4.5g(大匙1/2)
【作り方】
- ごぼうは土を落として3cmくらいに切り4つ割りにします。これを10分水(分量外)に晒します。
- 1.をやっている間に湯(分量外)を沸かしてうずらを7分茹でます。これを冷水につけて粗熱を取ってから殻を剥きます。
- 揚げ油をフライパンに張って180度に温めます。待っている間に1.の牛蒡をキッチンペーパーに載せて水分を拭き取り片栗粉をまぶします。これを揚げ油に入れて2分揚げ焼きにします。
- 3.のフライパンの油を片付けてそのまま洗わずに[調味料パート]を加えて中火にかけます。ここにごぼう、うずら卵を加えて炒りつけながらほぼ水気がなくなるまで炒めます。小鉢に盛って白ごま、刻みネギを和えればできあがり。
【一口メモ】
- ちょっとデパ地下風っぽいごちそう惣菜に仕上がりました。しかも材料は格安。夕飯のおかずにしても良いけれどお弁当の副菜にすればお弁当箱が華やかになりますよ。
- 味付けのポイントは酢。これを加えると全体の味がキリッと引き締まります。できればちょっと高めの黒酢を使ってみてください。
- 彩りに人参やいんげんを加えるとより華やかな一品になります。