今ではずいぶん様変わりしちゃったのですが僕が初めてアキバこと秋葉原を訪れた2000年代初め頃、あの街はまさしくオタクの聖地でした。
独特のファッションの男たちが闊歩し、メイド姿の女の子がチラシを配り、賑々しいアニソンがそこここで鳴り響いている──今、そんな光景をアニメで描いたら「テンプレ過ぎんだろ。いつの時代のアキバだよ」って即ツッコミを入れられそうなステロタイプな光景がまさしくそこにありました。
ドラマの世界でも電車男がブームになり、深夜にはアキハバラ@DEEPなんかをやっていて日本中がアキバという街をオタクの街として認知し始めた時期でもありました。
もうちょっと後になるとシュタインズ・ゲートなんてアキバを舞台にしたSFアニメもあったな。
今振り返るとその頃はアキバに独自の食文化が芽生え始めたターニングポイントでもありました。
シュタインズ・ゲートにも頻繁に登場したクセの強い炭酸飲料のドクターペッパー。
おでん缶、ラーメン缶といったおよそありえないものが詰まった缶詰が自販機で売られていたり。
ガッツリ系の肉料理の店がちらほらオープンしたり。
そして今ではすっかりアキバ名物になったケバブ屋が登場したのも世紀が21世紀に変わった頃。
さっきググってみたら一番最初の店のオープンは1999年のようです。
ケバブとは中東とその周辺地域で食べられている肉、魚、野菜などをローストして調理した料理の総称。
串焼きにされたりドネルケバブといって巨大な肉を回転させながら焼く料理。
それを削ぎ落としてパンに挟んだやつなんかがメジャーですよね。
とある木曜日、久しぶりに出社することになりましてお弁当の献立を考えておりました。
ただ、週の後半は買い置きの食材がそろそろ心もとない。
なんかガッツリ系のものが食べたくてスパイスを利かせたケバブをご飯に載せたらどうだろう──そんな思いつきからこんなお弁当を作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:20分-
- ご飯:1膳分
- 豚バラスライス:150g
- キャベツ:2枚
- 玉ねぎ:1/4個
- ピーマン:半個
- にんにく:ひとかけ
- サラダ油(炒め用):12g(大匙1)
- 粗挽きブラックペッパー:少々
[キャベツの下茹でパート]
- 水:100g(カップ1/2)
- サラダ油:24g
[調味料パート]
- 焼肉のタレ:27g(大匙1.5)
- トマトケチャップ:15g(大匙1)
- チリパウダー:小匙1
- クミン:少々
- ガラムマサラ:少々
- (あれば)韓国唐辛子:小匙1
【作り方】
- [キャベツの下茹でパート]を小鍋に入れて沸かします。これにざく切りにしたキャベツを入れて5分茹でます。茹で上がったらザルに揚げて湯切りします。
- 1.をやっている間に豚バラは食べ易い大きさに切ります。玉ねぎ、ピーマンは千切りにします。にんにくはみじん切りにします。
- フライパンにサラダ油(炒め用)とにんにくを入れて中火にかけます。香りが立ってきたら豚バラ、キャベツ、玉ねぎ、ピーマンを加えて肉の色が変わるまで炒めます。
- 3.に[調味料パート]を加えて水気がほぼなくなるまで炒めます。お皿にご飯をよそってこれをたっぷりかけ上から粗挽きブラックペッパーを振ればできあがり。
【一口メモ】
- すっごいスパイシーな香りが食欲を刺激します。なんかメキシカンな感じもする風味。そして味付けは鉄板の焼肉のタレとケチャップ。ジャンクだけどめちゃ旨です。
- これはお弁当用に作ったので避けましたが(蓋にくっつくのが嫌だったので)、上からマヨネーズを絞っても楽しいですよ。
- 食材の要は実は野菜。冷蔵庫のありあわせでできるだけ多くの種類の野菜や茸を入れてください。風味が複雑になるだけじゃなく幅広い栄養が取れます。
- 韓国唐辛子は独特の風味があって香りを複雑にしてくれます。手持ちがあればぜひどうぞ。