ネットに書くブログは「世界中の人に公開する日記」のようなものと思われがちですが、普通の日記にはないタブーがあります。
ま、タブーというと言葉がちょっときついですが「やらない方が良い事項」くらいのニュアンスかな。
それは──相対的な時制を書かないこと。
例えば
「昨日買ってきたホタルイカでサラダを作りました。季節を感じるなぁ」
と言った文章。
一見すると何が問題なのかわからないと思うかもしれませんが読み手の立場に立って考えてみてください。
読み手は必ずしもブログの公開日に読むわけではありません。
翌日かもしれないし、一か月後かもしれないし、半年後かもしれない。
半年後に読んだ人は「あれっ、ホタルイカの旬って秋だっけ」と変な疑問を抱くかも。
ホタルイカの旬は春なのですがブログの公開日を見ていない読者は案外いるのでここで書かれた「昨日」というのは読み手にとっての昨日──つまり秋まっさかりの10月某日と読まれちゃうリスクがあるのです。
同様に「去年、大流行したタピオカミルクティーを家で作ってみました」なんて書かれたブログを数年越しに読まれたりしたら、読み手は「これ、いつ書かれたブログだろう」と投稿日を目で探しちゃいます。
「2018年頃なんじゃね?」というなかれ。
タピオカミルクティーはその前にも1992年と2008年に2回流行しているんですよね(笑)
「昨日」とか「去年」といった相対的な時制もそうですが、時事ネタをブログに書くのも要注意であることが、この例からもわかります。
そう、ブログはタイムリーに読まれるとは限らず何カ月後、時には数年後、十数年後に読まれる可能性があるということを意識しないといけないところが普通の日記と違うんですよね。
最近、お米の代替品としてオートミール料理にいろいろ取り組んでいますが、過日、「オートミールのちらし寿司」というのを作ってみました……
と、書こうとしてふとブログのタブーを思い出して筆を止めました。
「最近っていつ?」と思われないためにはこのブログの書きだしはこうあるべきなのかもしれません。
2024年は年明けからお米が高騰していたのでお米の代替品としてオートミール料理にいろいろ取り組んできました。
その一環で2月の末頃に「オートミールのちらし寿司」というのを作ってみました。
これなら誰がいつ読んでも話題にしている時制は2024年2月界隈とわかるんじゃないかな。
ともあれ過日、「オートミールのちらし寿司」を作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:20分-
- オートミール:60g
- 水:90g(90ml)
- すし酢:20g(20ml)
- 炒り胡麻:3g(小匙1)
- 好みの具材:穴子、胡瓜、椎茸や人参の甘煮、酢蓮根、錦糸卵、カイワレ大根など
【作り方】
- オートミールと水を耐熱皿に合わせてよく混ぜ、電子レンジ(500W)で2分半加熱します。
- 1.が熱いうちにすし酢を加えてよく混ぜます。
- 2.に食べやすい大きさに切った具材を混ぜ込めばできあがり。錦糸卵、カイワレ大根は盛り付けた後に上に飾りましょう。
【一口メモ】
- すし酢の甘酸っぱさがしっかり利いて意外と違和感なく「ちらし寿司」として楽しめました。何よりご飯を炊く手間がいらなくて、ちゃっちゃと作れるのが良いですね。
- 具材は刺し身の手持ちがなかったので柔らかく火入れしたささみを裂いて混ぜ込んであります。さしみとささみならたった一文字違いですし良いんじゃないかなw(おいおい)
- もちろん手巻き寿司セットみたいないろいろな刺身が入ったパックを買ってきて豪華なちらし寿司にするのもありですよ。