今ではピンと来ない話ですが昭和30年代くらいまでは米オンリーの白いご飯は贅沢品でお正月くらいにしか食べられない家が多かったそうです。
米は備蓄が利く食料ですし、いざという時のために残しておくよう普通は米に麦や雑穀、野菜などを混ぜたいわゆる「かて飯」を食べるのが日常だったとか。
ずいぶん最近まで飢えは身近なところにあって毎日食事ができるというのは文字通り「有難い」ことだったようですね。
白いご飯をお腹いっぱい食べる──というのは子供に限らず大人にとっても憧憬の的だったとか。
それに反するようで恐縮なのですが僕は白いご飯より混ぜご飯の方が好きです。
いろいろな味が付いていておかずになる野菜なんかも入っているのでお得感がある気がするんですよね。
食事に関してはずいぶん贅沢ができるようになった現代、今僕がハマっているのはパスタ系ライスと呼ぶべき混ぜご飯。
ご飯にパスタソースを合わせてみるとけっこう美味しいことに気が付いて近頃はよく食べます。
で、ふと思ったのです。
「市販のパスタソースを合わせるだけではつまらないパスタソースを構成する食材をご飯と合わせて新しい料理が作れないかしらん」
ということでペペロンチーノを構成するにんにく、鷹の爪、オリーブオイルを使ってこんな21世紀版かて飯を作ってみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:3分-
- ご飯:1膳分
- コンソメスープの素(顆粒):3g
- 鷹の爪:半本
[混ぜ物パートA]
- 酒:15g(大匙1)
- おろしにんにく:ひとかけ分
[混ぜ物パートB]
- バター:10g
- オリーブオイル:12g(大匙1)
- パセリのみじん切り(またはドライパセリ):小匙1/2
【作り方】
- お茶碗に[混ぜ物パートA]を入れてよく混ぜ鷹の爪をキッチンばさみで小口切りにしながら加えます。これを電子レンジの500ワットで30秒チンします。
- 1.にご飯とコンソメスープの素を加えてよく混ぜます。更に[混ぜ物パートB]を加えてざっくり混ぜればできあがり。
【一口メモ】
- 僕らがペペロンチーノと呼んでいるパスタ料理の正式名称は「アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ」アーリオ(にんにく)、オーリオ(油)、ペペロンチーノ(唐辛子)を合わせた料理です。それを混ぜご飯風に再構成してみました。風味満点で美味しいですよ。
- これはパスタではなくご飯ものなのでオリーブオイル以外にバターも使っています。バターライスはそれだけで美味しいですから最強のコンビネーションだと思います。
- にんにくはおろしにんにくを使っていますがみじん切りでもOK。あるいはにんにくのスライスをきつね色になるまで焼いてガーリックライス風にするのもありです。
- こういうのもイタリアン風ご飯、略して「イタ飯」というんだろうか??(をい)