食事においてスープはちょっと特殊な位置にある料理です。
他の料理が基本的に固形物であるのに対してスープは液状物。
スープの構成要素は出汁を挽いた水、具材、調味料というシンプルなもの。
その中で圧倒的に比率が高いのが水です。
スープという料理は栄養補給(特にミネラル)以外に水分補給と他の料理を柔らかくして咀嚼を助けるという役割を担ってるんだなぁと感じます。
江戸時代の庶民の食事は粗食でしたがそれでもご飯と味噌汁が基本形だったことからも汁物は食事に必須という認識が強かったと窺えます。
そう考えると1品ずつ料理が出て来る洋食のコース方式よりドンと全部の料理が一度に出される和食の定食方式の方が合理的な気がするんですよね。
定食はどの順番でどれくらい食べるかを自分で決められますから汁物を少しずつ飲んで最後まで料理と交互に食べることができます。
コース料理だと最初にスープは出て来てそれを飲み干してから他の料理が出されるのでいざ水気が欲しくなった時に……
汁物がない!
となっちゃう。
ま、食事中は適宜ワインを飲んだりする文化なので問題ないのかな。
とまれ洋の東西を問わず食事にスープは必須というのは共通認識なようです。
だからランチタイムに学校や職場でお弁当を食べる時も本当はスープが欲しいなとずっと思っていました。
ただ煮炊きのできる環境じゃないので無理だよなぁと諦めるしかなかったのです。
「カップスープを飲めばいいじゃん」という至極もっともな意見が聞こえてきそうw
けれど僕が通った高校は給湯器なんてなかったのでコップにスープの素を入れても注ぐお湯が手に入らないというジレンマがあったのです。
なのでやっぱり──諦めるしかなかったのです。
それが今ではスープポットというのが売られていてそれにスープを入れて学校や職場に持って行けるようになりました。
本当に良い時代になりましたね。
もし朝忙しくてスープを作る暇がなかったとしてもこのレシピみたいに具材を放り込んでお湯を注いで蓋をすればOK。
ランチタイムにはきちんと煮こまれた美味しいスープに仕上がっているのです。
ま、わかめスープはコトコト煮込む必要はないんですけどw
【材料】(1人分)
-調理時間:5分-
- 熱湯:230g(230ml)
- 乾燥ワカメ:ひとつまみ
- 白ネギ(白いところ):5cm
- 鶏がらスープの素:小匙1/2
- 塩:2g(小匙1/3)
- ごま油:4g(小匙1)
- 白ごま:小匙1/2
【作り方】
- お湯を沸かしている間に熱湯以外の材料を器に合わせます。お湯を注いで3分待てばできあがり。
【一口メモ】
- 超絶インスタント的なスープです。朝など忙しくて時間がない時に特におススメ。
- 食事にスープを加えると塩分をはじめとするミネラルの摂取以外に水分補給にもなります。特に自分で調味料を合わせれば塩分の加減が利くので塩分過多が気になる方はぜひトライしてみてください。
- 仕上げに刻み海苔をひとつまみ加えると風味が変わってまた楽しいですよ。