手前みそですが今、タイムトラベル物のSF小説を書いています。
引っ越したばかりの町を友人と探検していた主人公(=腕の良い料理人)は路地裏の小さな居酒屋を見つけて暖簾をくぐります。
酒と料理に堪能して店を出る際に壁にかかった真新しいカレンダーを見て二人は驚愕。
そこには──1985年と書かれていたのでした。
てなお話です。
その店のバイト女子に恋をしてしまった主人公は友人の制止を振り切って店に通い続け、店の中だけ1985年、店から出れば現代という生活を繰り返します。
やがて──店が地上げ屋に潰されそうになるピンチが訪れて……
狙っているのは時空版のロミオとジュリエットなのですが、なんか改めて書くとベタな話だなw
この店の料理ジャンルは沖縄料理。
1975年に沖縄海洋博が開催されて本土ではちょっとした沖縄料理ブームがやってきました。
この店もそのブームに乗って数年前に開業したという設定。
ということでただいま沖縄料理を絶賛お勉強中です。
沖縄料理といえば絶対外せない食材がいくつかありますが特に豚肉は古くから食べ尽くされていて興味深い料理がたくさんあります。
沖縄には『豚は鳴き声以外は全て食べられる』なんて諺があって耳やしっぽですら料理に使われるんですよ。
幸いよく行くスーパーはそういったちょっと変わった部位も安価に売られているので嬉しい限り。
近頃は頻繁にミミガーと呼ばれる豚耳もよく購入します。
大抵は軟らかく煮てつまみにしちゃうのですがとある金曜日、毎週恒例のカレーを作ろうとしてふと「ミミガーでカレーを作ったらどうだろう」と思い付いてしまったのです。
ということで思い立ったが吉日。
さっそく試してみました。
とても美味しかったのでレシピをメモしておきます。
【材料】(2人分)
-調理時間:60分-
- ご飯:適宜
- 豚耳(ミミガー):100g
- じゃがいも:1個
- 玉ねぎ:1/2個
- サラダ油:8g(小匙2)
- 水:400g(カップ2)
[下ごしらえパートA]
- 塩:6g(小匙1)
[下ごしらえパートB]
- 酒:15g(大匙1)
[調味料パート]
- 市販のカレールウ:1/4箱
- どろソース(なければトンカツソース):12g(小匙2)
- トマトケチャップ:10g(小匙2)
【作り方】
- 豚耳は薄くスライスしボウルに入れます。これに[下ごしらえパートA]をまぶして冷蔵庫で30分置きます。
- 1.に[下ごしらえパートB]を加えてよくまぶし10分置きます。これをざるに揚げて流水で軽く洗います。
- 1.~2.と並行して玉ねぎを細切りにします。煮込み用の鍋にサラダ油を入れて弱めの中火にかけます。これに玉ねぎを加えて10分じっくりと炒めてあめ色になったら火を止めておきます。じゃがいもは皮を剥いて食べやすい大きさに切っておきます。
- 3.の鍋に豚耳、ジャガイモ、水を加えて強火にかけひと煮立ちさせます。火加減を中火にして蓋をせずに10分煮込みます。
- 4.に[調味料パート]を加えて蓋をし、5分煮込めばできあがり。深皿にご飯をよそいミミガーカレーをたっぷりかけて戴きます。
【一口メモ】
- 豚耳のこりこりした食感がたのしい一皿です。カレーの具材のお肉は軟らかいものが多いのでなんか新鮮。
- 工程1.~2.は豚耳の臭み取りのための手順です。ちょっとヒマがかかりますが放置OKですので早めに仕込んで冷蔵庫に放り込んでおけばそれほど煩わしくはありません。
- お好みで炒めたゴーヤを具材に加えるとより沖縄っぽいカレーになりますよ。