神戸にオリバーソースというソースが主力の食品メーカーがあります。
ここの看板商品のひとつに「どろソース」というのがあります。
ウスターソースを作る過程で鍋底にどろっとした沈殿物ができるのですがソースの旨味を凝縮したこれがめっちゃ旨い。
最初は無料配布していたそうなのですが味を調整して商品化。
今では神戸のみならず関西全域で愛されるソースです。
21世紀になってからは知名度も上がって全国区になった観がありますね。
中華の定番ソースにもこのどろソースと似た経緯から生まれたものがあります。
広東省にハオチー(漢字は難しくて書けない)という調味料があります。
塩ゆでにした牡蠣を天日干しにしたものなのですが、その茹で汁は元々は捨てられていました。
けど味を見てみると牡蠣の旨味をふんだんに含んでめちゃ旨い。
これを捨てるなんてもったいない。
そう考えた人が砂糖などで甘みを付けて味を調整し市販できるレベルのソースに昇華させました。
そのソースがオイスターソース。
豆板醤などと並んで日本でも常備している家が多い中華調味料ではないでしょうか。
オイスターソースは野菜などの炒め物に使うのが定番ですが煮物の隠し味に使っても絶品です。
そして魚介由来のくせにお肉の炒め物に使ってもめちゃ美味しい、まさに万能調味料なのです。
【材料】(2人分)
-調理時間:8分-
- 牛バラ肉:200g
- 茄子(中):2本
- にんにく:ひとかけ
- 揚げ油:適宜
- 焼肉のタレ:36g(大匙2)
[調味料パート]
- オイスターソース:18g(大匙1)
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 酢:5g(小匙1)
- ブラックペッパー:少々
【作り方】
- 牛肉は食べ易い大きさに切って焼肉のタレを和えて冷蔵庫に入れ半日ほど漬け込みます。 ※夕飯のおかずに出す場合は朝ごはんのあとにでもこれだけやっておきましょう。
- 中華鍋に揚げ油を張って170度の中温に温めます。待っている間に茄子のがくを取り横半分に切って6つ割りまたは8つ割りにします。にんにくはみじん切りにします。これを揚げ油に投入し1分半素揚げにします。
- 2.の中華鍋の油を片付けてそのまま洗わずに中火にかけます。これににんにくを加えて香りが立ってきたら牛肉を加え色が変わるまで炒めます。
- 3.に茄子と[調味料パート]を加えて絡めながら水気がなくなるまで炒めればできあがり。
【一口メモ】
- 濃厚なソースの風味を堪能できる一皿です。一口食べると「あ、中華だ」って思っちゃいますよ。定番だけどその分、飽きが来ない味です。
- ポイントはお肉の下味に焼肉のタレを使うこと。市販の焼き肉のタレは肉によく合うよう調整されたスーパー調味料。お手軽に複雑な風味を付けることができるのです。
- 野菜をプラスするとすれば青梗菜や小松菜などの青菜がオススメ。エリンギやしめじなどの茸類を合わせても美味しいですよ。