「今日はちょっと贅沢してデパートでお惣菜でも買って帰ろうか」 なんて話をしながらデパートに入って行ったら誰もが迷わず地下に向かうエスカレーターに乗ります。
デパ地下という言葉に象徴されるようにデパートのお惣菜売り場は地下にあるということが広く認知されている証拠ですね。
では、なぜ地下にあるのか、理由はいくつかあるようですが第一に水周り、ガス周りの工事が楽ということが挙げられます。
あと、地下鉄からのアクセスがクイックで「ちょっと寄って行くか」という客が期待できるとか。確かに5階や6階だったら億劫かも。
そして何より中食(お惣菜などの出来合い品を買って帰って家で食べるスタイル)が定着したことが大きいらしい。
昔、デパ地下で売られていたものといえばお菓子やお酒の完成品が主流でした。
けど、今はお惣菜売り場が大きなスペースを占めています。
出来立てのお惣菜を提供するには厨房が要ります。
けど、今さら地上階に厨房を作るスペースなどありません。
必然的に地下を掘って厨房を作るしかないわけで、中には地下2階に巨大な厨房を擁する店もあるそうです。
となれば、なおのことお惣菜売り場は厨房と近接した地下にならざるを得ないわけです。
こうして今やデパ地下は和洋中の本格惣菜を供する巨大要塞へと進化を遂げているようです。
この料理もデパ地下で買えば100グラム300円は下らないんじゃないかな。
材料をみればわかる通り安い食材ばかりなので全部で100円ちょっとの原価だと思うのですが^_^
【材料】(2人分)
-調理時間:15分-
- 鶏むね肉:1枚(250g~300g)
- 蓮根:1節
- 片栗粉:適宜
- 揚げ油:適宜
- 白ごま:適宜
[下味パート]
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- 酒:5g(小匙1)
[調味料パート]
- オイスターソース:18g(大匙1)
- 砂糖:14g(大匙1.5)
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 酢:7g(大匙1/2)
【作り方】
- 鶏肉は一口大のそぎ切りにして下味パートに10分漬け込みます。蓮根は1cm厚の半月切りにします。鶏の漬け込み終了3分前になったら揚げ油を火にかけて180度に加熱します。 ※蓮根は揚げるので皮を剥かなくてもOKです。
- 1.の水気を切って片栗粉をまぶし揚げ油に入れて3分揚げます。待っている間に[調味料パート]をボウルに合わせます。
- 2.の油を切りボウルに投入しトング(なければお玉か木杓子)でわしわしと和えます。調味料にとろみが付いてほとんど水気がなくなればできあがり。白ごまを振って絡ませてから器に盛ってください。
【一口メモ】
- デパ地下の中華デリ風の味付けです。豆板醤は使わず甘めの味付けにしてあるので辛いのが苦手な方にもオススメですよ。
- 色目が地味なので炒めたピーマンやパプリカなど加えると華やかになると思います。
- あんにとろみをつける場合、一般的には水溶き片栗粉を使うことが多いと思うのですが、この料理は砂糖をカラメルにしてとろみをつけています。その分材料を揚げたあと炒め直す工程がないので楽ちん。
- 揚げ物の熱でとろみをつけますので揚がりたてを調味料のボウルに放り込んで和えてください。
- ボウルに投入する時は調味料がじゃぶじゃぶで不安になるかもしれませんが、トングなどで和えているうちにとろみがついて水気はほぼなくなりますのでご安心を。