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魚料理(和食)

にしん茄子

もはや一大ジャンルと言っても過言ではない深夜アニメの定番に「異世界グルメファンタジー」というのがあります。

「異世界居酒屋のぶ」や「異世界食堂」などはその典型ですがざっくり言うと中世ヨーロッパ風の異世界の住人たちが現代日本の料理に舌鼓を打つというお話です(ホントざっくりだなw)。

中には「こんな旨いものお前ら食べたことないだろう」と上から目線でイキっているみたいで嫌いだ──なんて否定的な意見もありますが、それはちょっと見当違いな意見じゃないかなと僕は思っています。

だって、登場する料理屋の店主たちは皆、真摯で、相手が異世界の住人であろうが己の技術の限りを尽くした料理を真心込めて提供していますから。

「こいつらに物の味なんざわかりゃしないだろう」

といい加減な料理を出したのならその否定的な意見も頷けるのですが。

登場人物が異世界の住人というのはいかにも令和の深夜アニメらしい設定ですが、昭和のSFブームの頃ならタイムスリップした現代の料理人が江戸の町で店を開く──

なんて設定になっていたんじゃないかな。

そういう設定に置き換えても十分楽しめそうです。

物語の肝は僕らにとっては誰もが知っているありきたりの料理でも行った先では珍しいというポイントなので。

けどその場合は「異世界グルメファンタジー」と違って逆も成り立つと思うのです。

江戸で評判の板前が現代にタイムスリップして板場に立つ──これはこれで面白そう。

だって、彼らが作る料理は僕らも知っている料理でただ便利になりすぎた現代では誰もきちんとは作らなくなっただけの惣菜ですから。

本物の味はこんなに違うんだ──なんて、インスタント食品や化学調味料に慣れきった僕らの舌に衝撃が走るかもです。

たとえばタイムスリップしてきたのが京都の板前なら夏場はこんな料理をこしらえてくれそうな気がします。

【材料】(1人分) 

調理時間:35分-

  • 身欠きにしん(ソフトタイプ):1枚
  • 茄子:1本
  • ごま油:12g(大匙1)

[にしんの下茹でパート]

  • 水:にしんが浸かるくらいの量
  • 緑茶(なければほうじ茶):小匙2

[調味料パート]

  • 薄口醤油(なければ濃口醤油):18g(大匙1)
  • 味醂:12g(小匙2)
  • 酒:30g(大匙2)
  • 砂糖:12g(大匙1+小匙1)
  • (あれば)実山椒:数粒

【作り方】

  1. にしんは骨を取って3?4つに切り分けます。[にしんの下茹でパート]を鍋に入れてひと煮立ちさせにしんを加えて弱火で15分煮ます。ひっくり返して更に5分煮ます。 ※この下茹でをすることでにしんの臭みが取れます。
  2. 1.と並行して茄子のヘタを取り、表面に斜めに包丁目を入れます。これを横半分に切って更に六割りにします。これを水(分量外)に10分晒してキッチンペーパーで水気を拭き取ります。
  3. 鍋ににごま油を入れて中火にかけ茄子を加えて軽くしんなりするまで油を吸わせながら炒めます。
  4. 1.が仕上がったら茶葉を洗い落として3.の鍋に入れます。更に[調味料パート]を加えて落し蓋をし中火で10分煮ればできあがり。

【一口メモ】

  • 脂の乗ったにしんと淡白な茄子の相性は最高。お肉は使っていませんが間違いなくお御馳走と呼べる味です。
  • にしんの臭み抜きに少し手間がかかりますが並行して茄子を炒めるところまで進めておけば30分強で完成する料理です。段取り良く調理しましょう。
  • できれば煮汁に実山椒は加えてください。味がキリッと引き締まります。手持ちがなければ器に持ってから粉山椒を振るだけでもいい感じになりますよ。

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