一世を風靡したグルメ漫画「美味しんぼ」が連載を始めたのは1983年、僕が大学1年の時でした。
一人暮らしを始めて料理を覚えたてだったこともあってそこで紹介される料理にはいつも興味津々。
よく再現を試みたりもしました。

けど、再現の難しいものも多々ありましたね。
あの作品のストーリー構造は一種の様式美と言って良いほどワンパターンでこんな感じでした。
- ゲストキャラが権威または権力を持つキャラから難題をふっかけられる。あるいは大失態を演じる。
- 相談を受けた主人公が起死回生の料理を提案する。
- ゲストキャラが権威または権力を持つキャラに認められて(許されて)大団円。
という流れです。

で、起死回生の料理には読者の意表を突く秘策が仕込まれているのですがその秘策は2種類に大別されました。
ひとつは特別な食材を使う策(主人公はよく「本物の○○」といった言い方をしていました)。
もうひとつは調理法に秘密があるもの。
で、前者はそもそもそんな食材が手にはいらないので再現不可能だったのです。

葉山でたまに穫れる根付きの鯖とか言われても「へえ」と言うしかありません。
後者にしても2年寝かせた○○なんて言われたら下宿屋に住む学生にとってはハードルが高すぎました。
けど、中には「あ、これなら作れそう」というものもあって、そういう話を読んだ時はいそいそと食材の買い出しにでかけましたっけ。
このきしめんで作る焼きうどんも美味しんぼで紹介された料理です。

僕はそのエピソードを読んだことがなかったのですが最近、ネットで見かけて「あ、これなら作れそう」と思っちゃいました。
ということでさっそく業務スーパーで4束、100円のきしめんを買ってまいりまして試作と相成った次第です。
【材料】(1人分)
-調理時間:15分-
- きしめん:1束
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- おろし生姜:ひとかけ分
- おろしにんにく:ひとかけ分
- 鰹節:適宜
- 落花生油(なければごま油):8g(小匙2)
【作り方】
- きしめんをパッケージの指示通りに茹でます。生姜とにんにくをすりおろしておきます。茹で上がったらザルに揚げて湯切りします。
- フライパンに落花生油を入れて中火にかけきしめんを加えます。トングで上下を返しながらそのまま1分炒めます。
- 2.に濃口醤油、生姜、にんにくを加えてよく和えればできあがり。お皿に盛って鰹節を振って戴きます。
【一口メモ】
- きしめん独特のもっちもちの食感がクセになります。なるほどこれは普通のうどんで作る焼きうどんとは別物ですね。
- 味付けは醤油のみというのがポイント。ちょっとジャンクだけどストレートな辛味が良い感じです。釜揚げなどゆで麺なら麺つゆの方が合いそうですが焼き麺ならこっちがオススメですね。
- 出典の美味しんぼでは具材はない方が良いとありましたが僕的には普通の焼きうどん同様に豚肉やキャベツなどを合わせても良い気がしました。試作してみて物足りなければ途中からでも炒めた具材を足してみて下さい。

