数年前のこと。
実家にお年賀に行く際にお仏壇に供えるお菓子を買いに出かけました。

ネットでいろいろ調べてお邪魔したのはうちから自転車で10分ほどのところにある和菓子屋さん。
「かりんとう饅頭」というのが名物らしい。
これが……美味しかった。
こんなご近所にこんな美味しいお菓子を売っているお店があったとは──
目と鼻の先にあっても地元の名物ってなかなか食べないんだよなぁとつくづく思いました。
これからはちょくちょく寄らせてもらおうかな。
逆に旅行などに出かけるとついついしょうもないものを買ったり食べたりしてしまいます。

小学校の頃は遠足や修学旅行で行った先で必ずペナントと呼ばれるフェルト生地でできた三角形の旗みたいなのを買っていました。
だいたいその土地の名勝や神社仏閣が描かれているんですけどあれはなんだったんだろう。
てか、いつの間にか土産物屋からも消えちゃったんだよなぁ。
そのもの自体の良し悪しに関係なく身近なもの、地元のものには目がいかず見慣れないものに惹かれるのは誰もが持ち合わせている心理です。
「隣の芝生は青い」的な?
あるいは「田舎のネズミと町のネズミ」みたいな心理かな。

「結婚は鳥かごのようなものだ。外にいる鳥たちはいたずらに中に入ろうとし、中にいる鳥たちはいたずらに外に出ようともがく」
ルネッサンス時代(日本だと戦国時代だった頃)の哲学者モンテーニュもこんな辛辣なことを言っていたりします。

てか、その頃から結婚はそんな風に考えられていたんかい(笑)
おせち料理を作っていてしみじみ思うのは伝統的な料理ほど不人気だったりするということです。
なます、酢ごぼう、椎茸や根菜の旨煮、黒豆などなどどれも普通に美味しいのに洋風の料理や中華おせちにばかり家族の箸が伸びがち。
気が付くと最後まで残っているのは和風の料理ばかりなんてのもおせち料理あるあるなのかな。

「ローストビーフや海老チリばかり食べてないでこっちも食べなさい」
なんて叱るのは簡単だけどなかなか聞いてはくれない。
要は「和食なんていつでも食べられるじゃん。お正月くらい珍しいものが食べたいよ」というこれも一種の「見慣れないものに惹かれる心理」なのでしょう。

だったら珍しくもなんともない和食も見慣れない料理にしてやる!一念発起しまして2024年のおせち料理は伝統的なおせちをアレンジして中華や洋風の風を入れてみました。
この酢ごぼうもそんな一皿。
苦労(?)の甲斐あってかけっこう好評だったのでレシピをメモしておきます。
【材料】(2人分)
-調理時間:12分-
- ごぼう(太めのもの):半本
- 片栗粉:適宜
- 揚げ油:48g(大匙1)
- [調味料パート]
- 白すりごま:大匙1
- 濃口醤油:12g(小匙2)
- 酢:10g(小匙2)
- 砂糖:5g(大匙1/2強)
- ラー油:4g(小匙1)
【作り方】
- ごぼうは泥を洗い落として5cm幅に切り四つ割りにします。これをたっぷりの水(分量外)に5分浸けてアクを抜きます。終わったらざるに揚げてキッチンペーパーで水気をふき取り片栗粉を軽くまぶします。
- 1.の工程終わりにタイミングを合わせて揚げ油をフライパンに入れ強火で約2分温めます。これにごぼうを2度に分けて投入し中火で3分揚げ焼きにします。並行して[調味料パート]を小ぶりのボウルに合わせてよく混ぜておきます。 ※一度にたくさんごぼうを投入すると油の温度が一気に下がってしまいます。半量ずつくらいに分けて揚げ焼きするようにしましょう。
- 2.のごぼうをかす揚げで掬って油をよく切り[調味料パート]を入れたボウルに移して熱いうちによく和えればできあがり。
【一口メモ】
- 濃厚なごまの風味にラー油の辛味、この味知ってる!──と思ったらそうです担々麺の味付けでした。程よい酢の酸味が口の中をさっぱりしてくれるのも良き。和風の酢ごぼうとは別物の料理になっちゃいました。
- 毎年わりと不人気な酢ごぼうを美味しく食べたくて今年は中華風にアレンジ。「これならいくらでも食べられる。お酒が進む」と家族にも好評でした。てか、どんだけ酒を飲んでるんだよって気はしたけどw
- 和風の酢ごぼうのように茹でるのではなく片栗粉をまぶして揚げ焼きにすることで表面をカリッとさせて食感を変えています。これも好評だった一因みたい。ちょっとデパ地下風のお惣菜ぽくいかな。
- 更に辛いのがお好きな方は[調味料パート]に豆板醤を3g(小匙1/2)ほど加えてください。

