「丼は一椀で完結する料理だ」
というのは食戟のソーマで主人公が放つ至言です。

確かに丼という料理はご飯とおかずが一体となっていて他には何もない。
その椀の中に1度の食事に必要なすべてが詰められているワンプレート料理です。
彼は高級肉のステーキ丼に対抗すべく格安の肉を使ったシャリアピンステーキ丼(玉ねぎの酵素で肉を柔らかくしたステーキ)で対抗するのですが仕掛けはそこだけではありませんでした。
それを支えるご飯はねり梅を混ぜ込んだ梅ご飯。

A5ランクのステーキにガーリックライスを合わせた料理勝負の対戦相手にソーマ君はこう言います。
「強い具材にご飯まで強くしちまったら喧嘩して味がくどくなっちまう」
彼の丼は味の濃いステーキを一口食べるとさっぱり風味の梅ご飯が食べたくなる。
口の中がさっぱりするとまた濃い味のステーキが食べたくなるという無限循環を作っていたのでした。

似た発想の料理がインドにもあります。
南インドで食べられているレモン・ライスがそれ。
簡単に言うとご飯をスパイスとレモンで炒めた炒飯です。

さわやかでさっぱりとしたレモンの風味がカレーに良く合うんですよね。
カレーを一口──辛い!
で、ご飯を一口──すっぱくて口の中がさっぱりする!
という無限循環。
カレーライス文化が独自に発達した日本ではなぜかご飯にはあまり工夫がされていない気がします。

お昼に天津飯が食べたかったのですが餡をエスニック風にすると白いごはんでは物足りなくなりました。
そこでレモン・ライスを合わせてみたという次第です。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- ご飯:1膳分
- 鶏もも肉:50g
- 豆板醤:6g(小匙1)
- サラダ油:8g(小匙2)
- カレー粉:小匙2
- レモン果汁:15g(大匙1)
- 塩:少々
【作り方】
- 鶏肉は1cm角のさいの目に切ります。フライパンに鶏肉、豆板醤、サラダ油を合わせてよく和えます。これを中火にかけて約2分炒めます。
- にご飯とカレー粉を加えて強火で1分炒めます。仕上げにレモン果汁を加えてさっと混ぜればできあがり。
【一口メモ】
- カレーの風味と鶏肉の辛味がまず舌を襲います。後からレモンのすっぱくて爽やかな風味が追いかけてくるという仕組み。カレーライスのご飯にしても良いですし、エスニック風のあんかけにも合いますよ。
- 基本のレモン・ライスでは具材は入れません。今回は天津飯のスタイルにしたかったので鶏肉を加えてみました。
- レモンの代わりにオレンジジュースなどを使っても面白い味になると思います。

