何年か前のこと。体調を崩しているときに作った病人料理です。
日本では風邪の時はお粥や雑炊を食べるのが定番ですよね。
ご飯を軟らかく煮ているので食べやすく、食欲がないときにはありがたい料理です。
ただ、柔らかいのがアダとなって、ついつい噛まずにかきこみがち。
これでは消化によろしくない気がします。
ということで、消化を助けるアイテムの登場。
たとえば、梅干し。
胃酸等の消化液の分泌を促進して消化を助け整腸作用も期待できます。
また、梅の持つ有機酸は悪玉菌の繁殖を助けてくれます。
たとえば、大根。
大根にはアミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼなどの消化酵素が沢山含まれていて消化を助けてくれます。
但し、熱に弱いので食べる時に加えるか交互に食べるのがお薦め。
今でこそ、科学的理解としてこれらの食品が消化を助けることは分かってきていますが、昔の人はこれを経験則で(言ってみれば、これを食べたら元気になった、これを食べたら余計にバテたと自らの肉体を使って人体実験しながら^^;)、発見していったのですから大したものです。
ということで、古の知恵にあやかりつつ。
弱った胃に優しい雑炊を作ってみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:10分-
- 桜海老:ひとつまみ
- 水:150g(150cc)
- 麺つゆ:9g(大匙1/2)
- ご飯:1膳分
- 梅干し:1個
- 大根おろし:3cm分
- 刻み葱:適宜
【作り方】
- 小鍋に桜海老を入れて弱火で1分空炒りします。水を加えてひと煮立ちさせ、弱火にして3分煮込みます。
- 1.にご飯と麺つゆ、刻み葱を加えてひと煮立ちさせます。
- 2.をやっている間に梅干しの梅肉をそぎ落とし細かくたたきます。大根はおろして別の器に入れます。
- 2.を丼に盛り梅肉をトッピングしたらできあがり。大根おろしを少しずつ加えるか交互に食べます。
【一口メモ】
- 桜海老の香ばしい香りが楽しいです。味は結構薄目に作っているので物足りない方は麺つゆで加減して下さい。
- 梅干しは体に良いのですが、難点は塩分が高いこと。せいぜい、1日に一粒くらいが良いのではないかと自分は思っています。
- 味付けは麺つゆの代わりに味噌を使って味噌粥にするのもありです。具材が物足りない方は野菜を加えて下さい。