♪世界中の誰もかも偉いやつに思えてきて中島みゆきの「蕎麦屋」の出だしです。
仕事で落ち込んでいる主人公が知人に「あの蕎麦でも食わないか」と誘われる物語風の歌詞。
今更、お前と蕎麦なんぞ食ってもと思いつつ、居留守使うのもなんだかみたいでなんのかんのと割り箸を割っている──
「案外わかんないやつはいるもんさ」と主人公の心を見透かしたようなセリフを口にする友人。
木枯らしが吹く季節に背中をまるめて蕎麦をすする二人の男。
勤め人の悲哀を感じさせながら聴き終えるとまた頑張ろうかと思える勇気がもらえる名曲です。
蕎麦の種類は明言されていませんが「丼に顔突っ込む」という描写があるのでざるではなく温かいかけ蕎麦。
具材はシンプルなんじゃないかなと想像しています。
けど、寒い夜ならちょっと贅沢して大根に生姜をすりおろしたこんな蕎麦をすすったら一段心も体も温まるんじゃないかしらん。
【材料】(1人分)
-調理時間:15分-
- 蕎麦(乾麺):1束
- 鶏肉(もも肉か胸肉):30~50g
- 塩、ブラックペッパー、サラダオイル:少々
- 大根:2cm分の輪切り
- 刻みネギ:少々
[つゆパート]
- だし汁(かつおだし):250g(250ml)
- 本返しまたはめんつゆ:規定量
- おろし生姜:ひとかけ分
【作り方】
- 鶏肉と塩、ブラックペッパー、サラダオイルを冷たいフライパンの上に合わせて弱火で10分焼きます。ひっくり返して更に5分焼きます。
- 1.の工程が終わる時間に合わせて蕎麦を茹でる湯(分量外)を沸かして規定時間、蕎麦を茹でます。並行して大根をすりおろします。
- [つゆパート]を小鍋に合わせてひと煮立ちさせ大根おろしを加えてひと煮立ちさせます。
- 茹で上がった蕎麦をざるに揚げて流水で〆、丼に移します。[つゆパート]をかけて1.を食べ易い大きさに切ってトッピング。刻みネギを散らせばできあがり。
【一口メモ】
- つゆに生姜を仕込んでいるのでポカポカ温まります。大根おろしも優しい味。カリカリに焼けた鶏肉が良いアクセントになっています。
- このレシピの段取りポイントは鶏肉を焼く15分間に他の支度の完了を合わせること。そうすれば段取り良く仕上げることができます。
- 蕎麦はちょっと消化に悪いのですが大根おろしがそれをサポートしてくれそう。
- アクセントに柚子胡椒をつゆに加えると体が火照るほどポカポカしてきますよ。