パスタ料理が得意という男と肉じゃがが得意という女は信用しない。
なんてことをうちの娘は申します。

父ちゃんの薫陶の効果もあってか彼女の料理スキルはなかなかなのものなのですが、それ以上にレシピを読んだだけで難易度、めんどくさいかどうかを見抜く力に長けています。
パスタといえば聞こえは良いけど麺を茹でてソースかけただけの料理じゃん。
肉じゃが得意って女子力アピールする娘がいるけどあれ、むちゃくちゃ簡単な煮物じゃんというのが彼女の言い分です。

そんな彼女が絶対に手を出さない料理もあります。
たとえばハヤシライス。
僕の手控えでは10工程あって2時間強コンロの前に立つ必要があります。
あるいはちらし寿司。
僕の手控えでは20工程あって2時間かけて6皿分のおかずを作る手間をかけて作ります。

そのクセ、どちらも見た目は地味であまり料理をしない人が見たら「ふーん」で済まされてしまいそう。
ま、ひとくち食べてみれば「何これ!」と言わずにいられないくらい絶品なのですが。
世の中には見た目は派手だけど実はめっちゃ簡単に作れる料理がある一方で見た目は地味だけどめっちゃ手間のかかる料理もあるんですよね。

この鰯の梅しそ揚げはどちらかというと……間違いなく後者だと思います。
【材料】(1人分)
-調理時間:15分-
- 鰯:2尾
- 梅干し:2粒
- 大葉:2枚
- 天ぷら粉:少々
- 揚げ油:適宜
【作り方】
- 鰯は頭と尾を落とし背開きにします。ワタを取って流水で洗います。中骨を指ですいて取り外します。揚げ油を170度に温めます。
- 1.をたて半分に切って叩いた梅干しをまんべんなく塗ります。これに縦半分に切った大葉を貼り付けくるくると巻いて爪楊枝で留めます。
- 天ぷら粉を少量の水で溶いて2.に薄く塗ります。これを揚げ油に投入して3分揚げればできあがり。粗熱が取れたら爪楊枝を抜いてお皿に盛って供します。
【一口メモ】
- ほんのり梅、しその風味が口に広がって鰯とは思えない上品な味わいの一品です。途中で「ああ、めんどくさ」とか言って投げ出したくなるかもですが味は折り紙付きですよ。
- 揚げ油は早めに火にかけて温まり切るまでに鰯のこしらえを済ませると段取り良く作ることができます。
- 夕飯のおかずにも良いですがお弁当の副菜にもオススメですよ。冷めても美味しいのが嬉しいです。
- 天ぷら粉をまぶすことで鰯の表面に直に熱が当たるのを防いでやんわり火を通してくれます。めんどうに感じてもこの一手間はかけてください。

