ドラマやアニメのストーリーを展開させるとき、不自然で唐突な展開にならないよう次に来る展開の予兆的なプロットを予め置くことがあります。
俗にこれを「フラグ(flag)」と呼びます。
本来フラグは伏線的なプロットなので視聴者の記憶には残っているけれどそれが予兆だとは悟らせないようにしてあります。
で、次に来る展開を観て初めて「あれはそういうことだったのか」と気づかせるのが定石です。
けど、ストーリー展開がテンプレート化され過ぎたのか、あるいは視聴者が物語を見慣れ過ぎてしまったのか近年ではこのフラグが立った瞬間に「あ、次はこういう展開になるな」なんて読まれてしまうこともしばしば。
なんならそういったフラグのまとめサイトまである始末です。
例えば──バトルアニメで主人公が強敵に会心の一撃を放った時、そばにいる味方キャラが「やったか」と言った場合……
まず敵は倒せていません。
なんなら何らかの策を講じられていてノーダメージだったなんてことまであります。
なので近頃は「やったか」と誰かが言うと「おい。それを言うな」と別の味方キャラが止めにかかる自虐展開も珍しくなくなりました。
フラグには恋愛フラグ、友情フラグ、勝利(敗北)フラグなどいろいろな種類がありますが一番ネタにされやすいのはやっぱり死亡フラグでしょうか。
ミステリーやホラージャンルの物語で特定のセリフを言ったり行動を取るとその人物はほどなく死ぬという嫌すぎるフラグですね。
有名どころでは戦場物で「俺、この戦いが終わったら故郷に帰って幼馴染と結婚するんだ」的なやつ。
こんなことを言う人はだいたい次の敵の攻撃で弾に当たって死んだり主人公を庇って死んだりするのがお約束です。
過日、娘がワイングラスを割ってしまったので食器を見繕いにちょっと伊丹方面まで足を伸ばしました。
時刻はほどなくランチタイムの頃合い。
なんだかむしょうに炒飯が食べたかったんですよね。
で、よせば良いのに心の中で呟いてしまったのです。
「俺、この買い物が終わったら家に帰って炒飯を食べるんだ」
無事グラスを購入して帰宅すると冷蔵庫にあった冷凍ご飯を娘が食べてしまっていたのはやはりフラグのなせるワザなのでしょうか。
恨み言のひとつも言いたかったけど娘はお昼を済ませてどこかへ出かけてしまった後。
お腹はペコペコ。
しばし黙考した末、思い付きでこんな料理を作りました。
みなさんも日常生活の中でフラグを立てないよう気を付けましょうね。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- 蕎麦:1玉または1束
- 豚ミンチ:30g
- 香味野菜:玉ねぎ、青ネギ、セロリなど少々
- ごま油:4g(小匙1)
- ミニトマト:2個またはトマト缶50g
[スープパート]
- 鰹出汁:125g(125ml)
- 蕎麦の本返し:大匙1またはめんつゆ125mlの水に対する規定量
[肉味噌調味料パート]
- 味噌:9g(大匙1/2)
- 砂糖:3g(小匙1)
- 豆板醤:3g(小匙1/2)
【作り方】
- 蕎麦を茹でるお湯(分量外)を沸かして蕎麦を加え規定時間茹でます。茹で上がったらざるに揚げて流水で〆ます。
- 1.をやっている間に香味野菜をみじん切りにします。フライパンにごま油と香味野菜を入れて中火にかけます。香りが立ってきたらミンチを加えて色が変わるまで炒めます。[肉味噌調味料パート]を加えて和えるように1分炒めて火を止めておきます。
- ミニトマトはヘタを取って縦に4つ割にしておきます。
- [スープパート]を小鍋で温めて丼に移します(常温の[スープパート]を丼に入れてレンチンしてもOK)。これに1.の蕎麦を水をよく切ってから加え、2.とミニトマトをトッピングすればできあがり。
【一口メモ】
- 担々麺を蕎麦に移行してみました的な料理ですが意外に旨い。特に味の要になっているのは酸味と甘みを持つトマト。これが風味の強い蕎麦に良く合いました。
- 香味野菜ににんにくや生姜を加えるとグンと中華っぽい料理になりますよ。
- [スープパート]は和蕎麦を使っているので鰹だしにしてみましたが中華スープの素を使って中華よりに作ってみても面白いと思います。