「友達不要論」という言葉をSNSなどで見かけることがあります。
「人生において友達は必要不可欠!」
という意見のアンチテーゼでもあるのでしょうか。

「友達なんてものは煩わしいだけだから作らないに越したことはない」
と言った論調で語られることが多いようです。
僕はというと、ちょっと冷めた目で見ていて、どちらの派閥の人も「どうぞ、お構いなく」と言えば済む話だと考えています。
必要と思えば友達を作れば良いし、不要と思えば作らなくて良いだけのこと。

わざわざ声高に持論を主張する必要はないでしょ、という立ち位置ですね。
とはいえ、意見が割れる理由にはちょっと興味があります。
それを探るべく、こんな自問をしてみました。
『ルパン3世と次元大介は友達か?』

僕的には否と言いたいかな。
あの二人の関係性を"友達"というカテゴリーでくくると「そんな安っぽいものじゃない」と強く否定する自分がいます。
強いて言うならあの二人の関係は"相棒"と呼ぶ方がしっくりくると思うのです。
そんなのはただの言葉遊び、"友達"や"相棒"をどう定義するかだけの話だろ──
と言われればまさにその通り、返す言葉もありません。
けど、定義がどう違うのかを探れば"友達"という人間関係の特質が見えてくる気がしました。

つらつら考えて僕が思い至った結論を申しますね。
友達という人間関係には少なからずあって、ルパンと次元の間にはないもの、それは──"依存心"だと思います。
確かに彼らは、相手が窮地に陥ったら躊躇いなく手を差し伸べるでしょう。
お互いに背中を預けられるだけの"頼りがい"があるとも感じていると思います。

それでも──けっして、その"頼りがい"に寄りかかったりはしないのです。
ルパンはルパンだけで仕事をすることもありますし、次元もまた然り。
それぞれが自分の足で立っていて、基本的にはどんなヤバい局面も自力で切り抜けられる自負がある。
そんな二人がコンビを組むから最強になれる──そんな風に僕は思います。
反面、一般的な"友達"関係には多かれ少なかれ依存心が付きまといます。

それ自体は別に悪いことだとは僕は思いません。
困った時に助け合うのが"友達"ですし、寂しさを感じた時に慰めてくれるのも"友達"です。
けど、往々にして"依存心"の分量は不均衡になりがちなんですよね。
いつも頼ってばかりいる人と頼られてばかりいる人──
そんな関係が何年も続いたらどうなるでしょう。

友達関係を構築する中で"頼ることの心地良さ"が優っている人は
「人生において友達は必要不可欠!」と言い、
"頼られる煩わしさ"が優っている人はやがて
「友達なんてものは煩わしいだけだから作らないに越したことはない」なんてことを口にするのかもしれない──
そんなちょっと意地悪なことを考えてしまいました。

今日の料理の立役者は味噌と豆乳です。
ルパンと次元が、泥棒という稼業で根っこがつながっているように、両者は大豆から生まれた食品という根っこでつながっています。
もちろん、味噌は味噌、豆乳は豆乳。
単独で美味しい料理をいくらでも作れることはご存知の通り。

自分の足でしっかり立っているところもルパンと次元の関係に似てますね。
けど、ひとたび味噌と豆乳がコンビを組んだら──旨みや栄養の相乗効果で最強の相棒になるのです。
ルパンと次元の関係は僕にとって憧れの理想的な人間関係です。
そしてこの料理がべらぼうに旨いのも折り紙付き。
人も料理もかくあれかし。
夕飯をいただきながらそんなことを考えておりました。
【材料】(1人分)
-調理時間:15分-
- ご飯:1膳分
- 白菜:1枚
- ベーコン:30g
- 人参:1/4本
- オリーブオイル:6g(大さじ1/2)
- 粉チーズ:大さじ1
- 塩、ブラックペッパー:適宜
- 味噌:18g(大さじ1)
- 水:150g(カップ3/4)
- 豆乳:100g(カップ1/2)
【作り方】
- 白菜は縦半分に切り1cm幅の小口切りにします。ベーコンは1cm幅の小口切りにします。人参は千切りにします。
- フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけます。これにベーコンを加えて1分炒めます。さらに白菜、人参を加えて1分炒めます。
- 2.に水の1/3量(50g)を加えてひと煮立ちさせます。火加減を弱火にして蓋をせずに水気がほぼなくなるまで煮込みます。
- 3.へ残りの水(100g)、豆乳、味噌、ご飯を加えてよく混ぜ、蓋をして3分煮込みます。味を見て物足りなければ、塩、ブラックペッパーで味を調えて火を止めます。
- 4.を器に盛り粉チーズを振ればできあがり。
【一口メモ】
- 豆乳(グルタミン酸)と味噌(グルタミン酸+発酵によるアミノ酸)の組み合わせは、旨味の相乗効果でコクと深みが増す相性抜群のペア。はんなり優しい味のリゾットに仕立ててみました。
- 豆乳や味噌は和食に使われるアイテムと思われがちですが、洋食や中華に使っても案外、違和感ありません。ホワイトソースやビーフシチューの隠し味。担々麺のスープなどいろいろ使えるので常備しておくと重宝しますよ。
- 豆乳と味噌の相乗効果には、ほかにも「味噌の酵素や乳酸菌(発酵効果)と、豆乳に含まれる大豆オリゴ糖が一緒に摂取され、腸内環境を整える効果が高まる」、「豆乳のサポニンやレシチンと味噌の成分が働き合い、コレステロールの増加を抑え、脂質の代謝をサポートする効果が期待できる」などがあるそう。ぜひ、いろいろ試してみてくださいな。

